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優待の是非について

 新興市場に企業が上場しても、知名度や流行りの業種ならともかく、大抵の場合はどうしても低い流動性で割安な株価が付きがちです。株価が業績と成長性を織り込み妥当な価格になるためには、東証2部そして1部と昇格していく必要があるので、そのためには業績向上はもちろん株主数を確保しなくてはなりません。配当は発行株式数だけ出さなくてはなりませんが、優待なら株主数だけの負担で済みます。そしてリスクの高い株式を証券会社が株式投資の経験が浅い個人投資家に売るためには優待がある銘柄の方が推奨しやすいし、信用取引口座を開設させて手数料を稼ぐためにも権利取りクロスをやらせれば好都合だし、逆日歩は投資家の負担となるため証券会社にとっても美味しい商売となります。
 個人も法人も含めて上場市場や知名度に関係なく、ビジネスモデルや業績・財務を見て投資する投資家しかいなければ逆に優待などなくなると思いますが、株式投資を著名人がテレビでギャンブルと公言するようでは難しいでしょう。結論として、個人投資家をマーケットに呼び込む低コストの広告手段として、現状では優待が企業にとっても証券会社にとっても最良なのだと想像します。優待タダどりに関しても、権利日に近い一時的とはいえ流動性が高まり株主が増える方が企業にとってよいのかもしれません。本当に負担であれば株主名簿に2回続けて載った株主だけに優待を実施するか廃止すればよいだけです。

 バリュー投資の観点から言えば、知名度が低く流動性に貧しい割安な銘柄が、株主と出来高の増加によって昇格して業績と財務を織り込んだ妥当な価格に評価されるのは歓迎すべきことです。その時間を短縮する優待は有難い存在といえるでしょう。

 権利落ち幅が増大するとか、優待によるマーケットのゆがみを指摘する方もいるかもしれませんが、そもそもバリュー投資がマーケットのゆがみを利用している側面もありますので(笑)。

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テーマ : 株式日記
ジャンル : 株式・投資・マネー

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No title

同感です。良記事ありがとうございます。

優待取る取らないは別として、うまく利用していきたいですね。

Re: No title

> ろくすけさん
ありがとうございます。なぜ企業が優待を設けるのか、なぜタダ取りが放置されているのかを考えずに良い悪いを判断するのは無理だと思っていますので。
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プロフィール

vis2004tachikawa

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。
投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。
どうぞよろしくお願いします。

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