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分析-7164全国保証

 マイポートフォリオの主力である7164全国保証の決算が先日リリースされましたが、増収増益増配予想なんですよね。このままいけば非常に嬉しいのですが、この社会情勢で無傷で済むとは思えません。
 全国保証は直近の傾向を参考に毎期の与信関連費用を計算しているようです。
 一方、過去のデフォルト率(保証債務残高に対する代位弁済の割合)と、毀損率(代位弁済額に対する回収不能額の割合)は、過去15年間の平均値が0.23%と33.8%なのですが、最悪の数値になっている時で0.34%(2009年)、41.2%(2004年)となっています。平均同士の積で0.23%×33.8%≒0.08%、最悪値同士の積で0.37%×41.2%≒0.14%となります。
 今期の会社予想では、代位弁済金額と求償債権回収額の差が約40億円発生し、ほぼ同額の37億円を債務保証損失引当金繰入額に計上するものとしています。しかし、平均値を元に計算すると約100億円なので、かなり低く見積もっていることになります。
 この社会情勢下で、営業収益は変わらず、損失率が0.14%になると、代位弁済金額と求償債権回収額の差が208億円発生することになります。また、全国保証の決算説明資料の最終ページでは、さらに20%程度のストレスを負荷し、最大245億円程度の損失を想定し、現在の財務基盤では十分耐えられるとしています。ざっくり、会社予想より200億円程度損失が増加するとどうなるでしょうか。会社予想から営業・経常利益から200億円、当期純益から140億円のマイナスしてみました。

各利益  2019年3月期→2020年3月期予想→2020年3月期予想再計算
営業収益 45203百万円→47580百万円(+5.3%)​
営業利益 35379百万円→36350百万円(+2.7%) → 16350百万円​
経常利益 35760百万円→36870百万円(+3.1%) → 16870百万円​
当期純益 24430百万円→25480百万円(+4.3%) → 11480百万円​

 これは2014年3月期の水準​を若干上回る水準です。あまり起きて欲しくはないですが、今期はこの程度の下方修正があり得ることを覚悟の上でホールドすべきかと考えています。
 一方、こういった社会情勢の中では各金融機関ともリスクを回避するため、保証をアウトソーシングする可能性も高そうです。なおかつ、全国保証の保証債務残高(約14兆円)は住宅ローン全体(約160兆円)の1割にも満たないので、まだまだ成長余地はあると思われます。
 ツイートしている方がいて気が付いたのですが、共同通信から「銀行が住宅ローン返済支援/期間延長、手数料なし」とのニュースが出ており、住宅ローンを抱えながら収入が減った方へのケアを各銀行が積極的に対応しており、貸倒が最小限に抑えられることが期待でき、会社予想通りの数字が出る可能性が高くなります。
 果たしてどうなるか、答え合わせは来年の今頃ですね。

2020/5/17 計算の条件にミスがあり、大幅に修正しました。

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テーマ : 株式投資
ジャンル : 株式・投資・マネー

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vis2004tachikawa

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。
投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。
どうぞよろしくお願いします。

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