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複利の力と課税タイミング

 複利の力はファンダメンタル投資をやっていると良く聞く話です。毎年20%を複利で回せば4年で倍以上、40年で1000倍以上とか言うやつです。加えて、よくいわれるのが、「投資信託などで毎年配当をもらうと、その都度税金がかかり運用上不利になる」というもの。確かに、10%の利回りなら20%の税金を引かれると8%になるため、複利で運用した場合、あっというまに明らかな差が出そうな気がします。
 果たして、本当にそうでしょうか?というわけで、「20%課税を前提に、一定の利回りで複利運用して何倍になるか」を計算したのが次の表です。上半分が無税で複利運用し、最後に20%の税金がかかるケース、下半分が毎年20%の税金がかかるケースです。

20190128 fukuri.gif

 実は、利回り10%以下で運用期間が30年くらいだと、あまり大きな差がつかないのがお分かり頂けたと思います。おそらく「毎年税金がかかる」という言葉がものすごい差を生みだすような錯覚を起こすのだと思いますが、最後に税がかかるので多くの人の想像より差は小さいのではないでしょうか。
 しかし、利回りが2桁で30年を超えるような運用をすると、かなり大きな差になります。先ほどと同様、上半分が無税で複利運用し、最後に20%の税金がかかるケース、下半分が毎年20%の税金がかかるケースです。

20190128 fukuri-2.gif

 10%以上の利回りで30年以上を見ると、明らかに大きく差がついています。個人で20%で50年間運用するのは不可能に近いと思いますが、バークシャーはまさにこの状態ですね。なお、今回は最終的な課税を前提にしていますから、税金がかからなければ当然大きな差になりますので、iDecoやNISAは大いに利用しましょう。

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ジャンル : 株式・投資・マネー

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No title

現実的には5%・30年あたりだと思うのでそれほど差がないといってもよさそうですよね。
税金20%の響きが大きすぎて利回りが悪くなると考えていましたが客観的な数字をみれてとても勉強になります。

No title

コメント失礼します

ふと思ったんですが今後課税が30%とか増えたりすると仮定した場合は
分配金を受け取って早めに税金払って再投資するのもありなんですかね?


素人なんで見当はずれだったらすいません

Re: No title

> 現実的には5%・30年あたりだと思うのでそれほど差がないといってもよさそうですよね。
> 税金20%の響きが大きすぎて利回りが悪くなると考えていましたが客観的な数字をみれてとても勉強になります。

毎年税金がかかるよりは、その分も運用に回して最後にまとめてかかったほうが確実に有利なのは間違いないのですが、実は利回りと年数によってはこの程度しか差がないということですね。バークシャーのように再投資先を上手く見つけることができるのであれば、税の繰り延べは当然良い結果を生みますね。

Re: No title


> ふと思ったんですが今後課税が30%とか増えたりすると仮定した場合は
> 分配金を受け取って早めに税金払って再投資するのもありなんですかね?

ケースによると思います。
年率5%の金融商品があるとします。
最初の15年が税金20%、あとの15年が税金30%だったとします。

そのまま複利運用し最後に課税した場合
((1.05^30)-1)*0.8+1=3.66

15年で一度解約して課税し、その後15年
(((1.05^15)-1)*0.8+1)*(((1.05^15)-1)*0.7+1)=3.27

となり、一度解約するよりも最後に30%課税された方が有利になります。
もちろん、運用商品の内容や運用利回り・期間・税率により変わってきますので、どちらが有利かは最後までわかりません。

Re: Re: No title

すみません、上記の計算式に間違いがありました。
最後に課税する場合の税率が間違っていましたので、同じ前提で計算し直しました。

そのまま複利運用し最後に課税した場合
((1.05^30)-1)*0.7+1=3.33

15年で一度解約して課税し、その後15年
(((1.05^15)-1)*0.8+1)*(((1.05^15)-1)*0.7+1)=3.27

となります。この場合も一度解約するよりも最後に30%課税された方がほんの少しですが有利になります。

No title

ご丁寧にありがとうございます

大変勉強になりました

Re: No title

> ご丁寧にありがとうございます
> 大変勉強になりました

どういたしまして。
税率が安いうちに一度利益確定した方が常に有利とは限らないので、よくお考えの上判断して下さい。あと、売買の手数料は含まれてませんし、投資信託の場合は信託財産留保額がかかるケースもありますので、その当たりのコストをよくお調べの上でご検討下さい。
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プロフィール

vis2004tachikawa

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。
投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。
どうぞよろしくお願いします。

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