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感謝すべき相手

 私は2004年、まだ社内預金でしか資産形成をしていなかった状態でしたが、バリュー投資という考え方を知り、自分の資産の99%を株につぎ込むという荒業で投資を開始しました。その後、色々と迷った挙句に現在の日本の増配株をメインにしながら様々なスタンスの株を保有するというやり方に落ち着いています。
 投資のやり方なんて人それぞれ。財務諸表から保有資産を調べて株価が本源的価値を大きく下回っている銘柄を買って見直されるのを待つ人もいれば、企業の利益成長に伴う株価の大きな見直しを狙う人もいます。また、日々あるいは数日の値動きに賭ける人もいますし、予想数値と決算との乖離を狙う人もいます。それらを全部織り込んだ株価全体を投資対象とする人もいます。そして私のように配当狙いで株を買う人もいるわけです。
 結局のところ、投資に賭けられるお金や時間そしてリスクは人それぞれ違いますから、投資方法の正解は自分の中にしかありません。しかしながら、何故か自分以外の投資のやり方をしている人を批判する書き込みをネット上でよく目にします。自分が上手くいっているからと、人をバカにしたり不愉快にさせるような発言を繰り返す人もいます。そして、その大部分の人は、上手くいかなくなった時に黙ってしまいます。
 でも、自分の投資方法は誰に支えられているのかと考えてみたら、実は自分と相反する投資方法をしている人であると気が付くはずです。
 例えば、世の中にバリュー投資をする人しかいなくなったら、売買頻度は極端に落ちます。私なんか配当目当てで一度買ったら売らずに何年も持ったりしていますので、証券会社からは迷惑な存在に違いありません。そんな売買頻度の低い投資家ばかりだったら、現在のネット証券のようなリーズナブルな手数料は実現しなかったでしょう。頻繁に売買する人がいるからこそ、今の手数料は実現しているはずです。それに、取引があまりに少ないと、株価が本源的価値を織り込むのにかなり時間がかかってしまいます。
 マーケットが冷え込むと、市場参加者も減ります。しかし、そんな中でもパッシブ投資を心掛けている人は毎月ある程度の金額を積み立て続けるでしょうし、果敢なバリュー投資家もバーゲンセールはここぞとばかりに買うかもしれません。「買い手不在」などという間違ったタイトルのニュースが良く流れますが、買い手がいなければ株価はつかないはずで、何だかんだと売り手や買い手がマーケットにはいます。 
 様々なスタンスの投資家が様々な考えで売買するからこそマーケットは成立するのであり、異なるスタンスの投資家同士はお互い感謝すべき存在です。しかしながら、ネット上では異なるスタンスの投資家を疑問視する発言を良く見ます。自分のやり方が上手く機能した場合は、ここぞとばかり他の投資家や投資方法をバカにするような発言をする人が後を絶ちません。そして、上手くいかなくなった途端に口を噤み、そしてそれを責める人もいます。
 感謝まではいかなくても、自分が上手く行った時に上手くいかなかった人をバカにする必要もなく、自分が喜べばいいだけです。むしろ、人を責めるような発言を見た相手が株式投資が嫌になってしまったら、市場参加者が1人減ってしまいます。市場参加者が一人でも多い方がマーケットは厚みを増し、取引コストも軽減されるのです。その為にも、自分と異なるスタンスの投資家こそ大切にすべき存在であることを忘れてはならないと考えています。

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テーマ : 株式日記
ジャンル : 株式・投資・マネー

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vis2004tachikawa

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。
投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。
どうぞよろしくお願いします。

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