トヨタの種類株に思う

 トヨタの種類株が野村証券で大人気だそうで、野村証券も225億円もの手数料を稼ぎ、新規口座開設も殺到しているとか。

 この種類株ですが、5000億円分の発行に対し、配当金が1年目0.5%、2年目1%、3年目1.5%、4年目2%、5年目以降2.5%ですが、1年目は野村証券に支払う4.5%の手数料がかかるため、5年間の平均コストは2.4%程度となります。以降2.5%となりますので、トヨタからすればコストは概ね年2.5%というところでしょうか。
 一方で6000億円の自社株買いを発表していますが、普通株は現在の配当利回りが2.5%前後ですので、トヨタ側からみた目先のコストはプラマイゼロということになると思います。そして同時に6000億円分の自社株買いも発表してますので、実質的に資金調達をしたことになりません。 
 正直、ファイナンスとしての種類株の発行の意義はわからないのですが、この種類株発行によりトヨタは物凄い宣伝になったはずです。ちなみにトヨタの広告宣伝費は有価証券報告書によると2014年3月期419,409百万円、2015年3月期435,150百万円です。そして、種類株を買った人がもし車を買うなら、売上利益への貢献度は微々たるものでもトヨタの自動車を買う可能性が高いですよね。おそらく第2弾、第3弾も出てくるとは思いますが、その頃には自社株買いによりトヨタの株価も上がり、配当を下げるなど多少条件を悪くしても売れると思うので、資金調達としても有利になるかもしれません。
 こうして毎年のように種類株を発行し続けることで、安定株主とトヨタのユーザーを増やすことができそうな気がします。そういう観点からすれば、今回のファイナンスは大成功ですね。

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Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。

株式投資を始め、バリュー投資に出会うことができて、本当に運がよかったと思っています。これからも長く地味に投資を続けて行きたいです。

投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。

日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。

投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。

どうぞよろしくお願いします。

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