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年金による株式投資4

 ちょっとビックリしましたね。この記事。

----------【引用開始】----------
公的年金運用見直し、9~10月に前倒し 首相が指示
(2014/6/6 2:01日本経済新聞 電子版)
 安倍晋三首相が公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産運用の見直しを前倒しするよう田村憲久厚生労働相に指示していたことが5日、分かった。厚労省は年末までに新しい資産構成割合を発表するとしてきたが、9~10月に前倒しする方向だ。GPIFは今後、国債に偏った資産構成を改めて日本株などを買い増し、収益率を高める。

 首相は3日、厚労相にGPIFに資産運用見直しの前倒しを要請するよう指示した。
 GPIFは129兆円の資産を持つ世界最大の年金基金。約6割を国内債券が占める運用構成の見直しを検討している。国内株の保有比率は2013年末の実績値で17%。GPIFが運用比率を1%変えれば約1兆円が動くため、株式市場が動向に注目している。
 GPIFの米沢康博運用委員長は2日の日本経済新聞のインタビューで、日本株比率の大幅な引き上げを検討する意向を表明。見直し時期は「政府から要請があれば8月に発表する可能性もある」と述べていた。
 GPIFの運用改革を巡っては、政府の有識者会議が昨年11月、国債中心の運用から脱却するよう提言。首相も今年1月の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)での基調講演で「GPIFは成長につながる投資を行う」と運用改革を国際的に公約した。6月にまとめる新たな成長戦略の柱の一つに据える構えだ。
----------【引用開始】----------

 確かに、気持ちはわからなくもないですし、そりゃあGPIFが日本株をたっぷりとお買い上げして頂ければ個人投資家には嬉しいことになるかもしれません(かくいう自分も資産のほとんどが日本株ですから……)。
 でも、私は違和感を覚えます。年金資金の流入を当て込んだ株高に加えてGPIFの買いで、上場企業が実態以上に評価されるような状態になることが、日本や個人投資家にとって良い結果を生むのでしょうか。
 例えばNTT株の政府保有分を始め、郵政や東京メトロなどの株式を引き受け、配当を得ながら徐々に売出し、同時に既上場株式を少しずつ買っていくとか、あれだけ図体の大きな資金がマーケットインパクトを与えないよう、且つ適切で確実なリターンを得ていくように工夫すべきだと思います。同時に配当や譲渡益にかかる税率も下げて(できればゼロに)個人が株式投資への意欲を損なわないように税制面でバックアップし、成長企業がマーケットでそれなりに評価を得られる土壌を作っていきながら株式投資枠を増やしていかないと、最終的に「GPIF投資に失敗。株価下落により過去最高の損失!」みたいな記事が踊りかねません。

 ということで、この記事は素直に喜ぶ気にはなれませんでした。
 私自身は年金をあてにしない資産づくりを心がけたいと思っていますが、国民の大部分にあてにされている大切なお金ですから、慎重な運用を心がけて欲しいと思います。それが最終的には個人投資家の手元に大きなリターンとして買ってくるのではないかと。

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vis2004tachikawa

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。
投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。
どうぞよろしくお願いします。

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