FC2ブログ

優待の是非

 優待の是非は「賃貸が持ち家か」「インデックスか個別株投資か」に続いて「終わりのない個人投資家3大論争ネタ(命名:立川)」ですが、私も自分の今の優待に対する考えについて書いてみようと思います。
20140402 優待実施企業数グラフ

 2013年9月末の株主優待実施企業数は1094社と1993年以来で最多となっているそうで、実施率(上場企業に占める優待実施企業の比率)も30.6%と過去最高を記録しているそうです。その優待に対し、最近ツイッターを始められた某凄腕個人投資家の方は、以下のような厳しい指摘をしています。

1.優待には会社法の規定がなく、悪用がたやすい。
2.税務上のデメリットが多い。
3.市場機能がゆがめられる。(例:優待廃止→株価暴落後→MBOに使われる)
4.コスト増
5.単元株主の利回り上昇が発生、株主平等の原則に反する

 しかし、これだけのデメリットは個人投資家よりも企業側がより痛切に感じているのではないかと思うのです。それなのになぜ優待制度がこれだけ多く導入されているのか。わかりきったことですが「投資リテラシーの低い個人投資家を呼び込んで株主数を確保するため、やむを得ずやっている」としか言いようがありません。日本全国各地を回ってIR担当者が自分の会社の業績やビジネスの将来性を熱く語るより、3000円のクオカードを3000人の投資家に配った方が早いからでしょう。

 結局、優待の導入である程度の経費がかかっても、昇格あるいは上場を維持することで取引機会が増えたり、有利に資金調達や人材確保が出来ることで元は取れるということなのでしょう。規模の小さい会社が機関投資家だけで数千の株主を確保することは難しそうです。ワッツも決算説明会で説明していましたが、海外展開するのに東証一部に上場しているのとしていないのでは相手の信用が全く異なるということで優待を実施し株主数を確保しました。

 では、日本中の個人投資家がスキルアップし、上場企業も徹底して合理的な資本政策を真っ当に行ったとしたらどうなるか。

 優待を廃止すれば、優待を実施している大部分の企業は上場基準に抵触して非上場になるかもしれません。上場会社が減った分、上場コストが上昇し、優待狙いの個人が投資を止め、その分マーケットが縮小し売買手数料も高くなるでしょう。マーケットも投資家も未成熟だからこそ価値と価格のギャップが発生しバリュー投資が機能するわけで、マーケットが効率的になれば私程度の個人投資家はあっという間に駆逐されるに違いありません。そうした歪んだマーケットの恩恵にあずかって、少しばかり儲けている卑怯な私はこの議論に関しては黙っている事にします。

 それに、優待が届くと嬉しいんだもーん。

 数十年後、万一私がお金持ちになれたら今日の日記はすっかり忘れて「優待という制度はよくない」とかほざいていると思いますが。

※若干修正しました。

関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 株式日記
ジャンル : 株式・投資・マネー

コメントの投稿

非公開コメント

Access Counter
プロフィール

vis2004tachikawa

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。
投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。
どうぞよろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR