第6章 バブルで空売りするには及ばない
「人々は通常スタート地点にある業界を大きく過大評価する」
「投機的熱狂に付随する一つの特徴は資産効果と言われるものだ」
(【テンプルトン卿の流儀】 :160ページ、163ページ)
※著作権を考慮し、今回の日記全般について文中の一部の引用を控えています。
前回に引き続き、【テンプルトン卿の流儀】の第6章を取り上げようと思います。
この章では、バブルの熱狂時に人々がどれだけ勘違いをし、未来を過大評価するか、同時にバリュー投資家が空売りを仕掛けようとすると早過ぎることが多い事を指摘しています。
「まったくの初心者が一回の売買だけで天才になった(183ページ)」「ナスダックが市場最高値を付けた日の記事には、バフェットとロバート損に対する当てこすりが挿入されていた(194ページ)」など、バブルの様相とその時に如何にバリュー投資家が非難されるかが書かれています。
そのあとにテンプルトンの空売りの手法が結構しっかり記載されています。これは面白いので、是非読んでいただきたいと思います。その最初の部分が次の文言です。
「1999~2000年にかけてのIPO市場は、企業経営者にとって大きく膨れ上がった利益を実現してリスクを一般投資家に押し付ける又とないチャンスであり、多くの場合××とは言えないものだった(188ページ)」
※今回の記事は、アフィリエイトが含まれています。
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