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分析-7164全国保証 保有債券の減損の可能性を検討する

 7164全国保証を先月上場初日の寄りで買って早一ヶ月が経ちました。天下のミドリムシくんにはかないませんが株価はそこそこ堅調でパフォーマンスに寄与してくれています。できれば長期保有銘柄になってくれると嬉しいのですが、そればかりは神のみぞ知るということで。

 さて、この会社は前払い保証金を貸借対照表上の負債項目に計上し、債券などの安全な運用をしています。購入時にコメントして下さった方がいらっしゃったのですが、その減損が将来的に発生するリスクがあるとのこと。実際、全国保証は有価証券を437億円ほど保有しています。

 保有する有価証券の価値が著しく下落した場合、帳簿上の取得価格を決算時の時価に修正して損失を計上する必要があり、これを「有価証券の減損処理」と呼ぶのですが、実際どうなるのでしょうか。
 時価の下落率が、取得原価に比べ50%以上下落した場合は、回復可能性がないと考えられ、基本的に減損処理が行われます。時価の下落率が、取得価格に比べ30%~50%の場合は、下落率のみならず有価証券の発行体の信用リスクなどを加味して判定するそうです。30%未満の場合は、減損処理を行う必要はありません。
 勿論問題なのは50%以上の下落、30%~50%の下落の場合ですが、発行体の格付けの著しい低下や、発行会社が債務超過あるいは連続赤字決算の場合は「回復可能性なし」と判定され、減損処理を行うのですが、「市場金利の大幅な上昇によって著しく下落したばあいでも、いずれ時価の下落が解消すると見込まれる場合」は回復可能性ありと判定されるようです。

20130119 全国保証

 上の表は7164全国保証のディスクロージャー誌からの引用ですが、保有する有価証券はほとんどが国債・地方債です。余程の事がない限り「回復可能性なし」とは判定されないと思います。さらに市中金利が上がった場合は、預金の運用利回りが高くなります。

 債券で30%下落とか50%下落とかは凄いことで、たとえば利率0.75%残存期間10年の国債の場合、30%下落すると利回りは5.357%、50%以上下落すると10%オーバーの利回りになります。ここまでの金利上昇と価格下落は、やや現実的でない気がします。


※もし会計の知識に明るい方がいらっしゃったら、是非ご教授ください。

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テーマ : 株式日記
ジャンル : 株式・投資・マネー

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No title

仰るとおりで、保有債券の減損リスクは非常に小さなものだと思います。

そもそも、国債が数十%下落するほどの金利上昇が起こるならば、
同社が保証している変動住宅ローンが痛み、保証料の支払で大変な状況になるので
保有国債の減損なんかかわいいものになる気がしますw

住宅ローンのうち4割弱が変動金利と言われていますので、
同社の住宅ローンの保証残高7兆円のうち2.5兆~3兆円くらいが変動ローンでしょうかね。

Re: No title

sioさん、こんにちは!

> そもそも、国債が数十%下落するほどの金利上昇が起こるならば、
> 同社が保証している変動住宅ローンが痛み、保証料の支払で大変な状況になるので
> 保有国債の減損なんかかわいいものになる気がしますw

できるだけ金利があがったくらいでギブアップするようなところの保証をしていないと信じたいですが、現実的にはやはり最大のリスクはそこでしょうね。昨年度の震災以降、大分引当金を積み増し再保証もかけていましたが、それでもそれなりに利益を上げていたので、ある程度は耐えるのではないかと踏んでいます。

> 住宅ローンのうち4割弱が変動金利と言われていますので、
> 同社の住宅ローンの保証残高7兆円のうち2.5兆~3兆円くらいが変動ローンでしょうかね。

そうですね。

No title

立川さん、一般的にざっくり計算で良く使われるのは、金利が1%上昇した時に、10年国債の価格は約10%下落するというものです。残存期間が長いほど、下落の影響は大きくなります。全国保証の場合、目論見書を見るかぎり、20年と10年の国債がほとんどということはわかりますが、残存期間はまちまちのようです。

おっしゃる通り、会計的には30%超の下落、つまり金利3%ほどの上昇までは減損の可能性は少ないと言えます。安部政権の財政出動と健全化の舵とりを誤ると、最悪金利の急上昇なんてマスコミの喜ぶ事態にもなりかねないですよね。

その場合には、銀行株とともに、全国保証も同時に売られるであろうことは想定しておかなければならないかと考えています。

Re: No title

幸運な投資家さん、こんにちは!
確かに残存期間が長ければ金利上昇分の下落幅は大きくなりますね。保有債券の満期構成が3~5年であるといいのですが。

> 安部政権の財政出動と健全化の舵とりを誤ると、最悪金利の急上昇なんてマスコミの喜ぶ事態にもなりかねないですよね。
> その場合には、銀行株とともに、全国保証も同時に売られるであろうことは想定しておかなければならないかと考えています。

その通りですね。低金利下でゆるーく経済が回復していき、住宅ローン残高も少しずつ増えていくような世の中になる事を祈るばかりです。勿論そんな都合良くはいかないでしょうけど(笑)。

話はちょっとずれますが、ゆうちょ銀行が住宅ローンに参入したら、保証会社をスルガ銀行の子会社ではなく全国保証を利用しないかと妄想中です。

No title

>ゆうちょ銀行が住宅ローンに参入したら、保証会社をスルガ銀行の子会社ではなく全国保証を利用しないかと妄想中です。

その妄想好きです。是非、現実になるよう夢みたいと思います。(笑)

Re: No title

>幸運な投資家さん

ですよね~。ゆうちょ銀行は全国にあるんですから、SDP株式会社(中央区にあるスルガ銀行の子会社)なんかに保証業務を任せてられないはずです。どいうことは、全国に展開している全国保証に……と、都合のいい妄想につながるわけで(笑)
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プロフィール

vis2004tachikawa

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。
投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。
どうぞよろしくお願いします。

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