分析-8309三井住友トラストHD 新規買い
8309三井住友トラストHDを新規買いしました。ヒントとなったのはダイヤモンド・ザイ5月号に「銀行株の業績&配当査定」という特集です。マイナス金利の影響を受けて銀行の収益に影響が出るのではないかとの懸念から銀行株が売られており、高配当利回りの銘柄が多く発生しているので、投資妙味があるのではないかという内容でした。
正直、私は銀行株への投資は非常に難しいと考えています。バランスシートや損益計算書が読みにくいし、景気・金利動向・金融政策に業績が大きく左右され、安定成長が難しい業種だと認識しています。そのためATM手数料収入が90%以上のセブン銀行以外は保有する気にならなかったのですが、45ページに掲載されていた8309三井住友トラストHDを見た時に何か感じるモノがあったのです。そういえば、自分の保有する7164全国保証が2014年2月に提携したのが8309三井住友トラストHDで、しかもその2ヶ月後に三井住友トラストHDから大量保有報告も出ています。
【参考エントリー】
→→→→→7164全国保証 三井住友信託銀行と提携
→→→→→8309三井トラストHDから大量保有報告
2011年、中央三井トラスト・ホールディングス株式会社と住友信託銀行株式会社が株式交換により経営統合して発足したこの会社は、三井住友信託銀行(中央三井信託銀行株式会社、中央三井アセット信託銀行株式会社及び住友信託銀行株式会社の合併により2012年に発足)他34の会社を傘下にもつ持ち株会社です。三井住友信託銀行を傘下に持ってますので、当然国内屈指の金融機関ですが、最大の特徴は手数料収入の比率が高いことです。もちろんその最大の源泉はファンドラップですが(笑)。また、貸出関連のビジネスも信用力の高い顧客を確保し、メガバンクと比較して低い貸倒確率のようです。
↓クリックすると参考画像が開きます。
【三井住友トラストHD:配当金の推移】
2012/3 8.50
2013/3 9.00
2014/3 10.00
2015/3 12.00
2016/3 13.00←予想
発足して間もないのでデータは少ないですが、増配を継続しています。まあ、ここ数年は市場が追い風だったとは思いますが。
銀行株を指標のみで評価するのは賛否があると思いますが、予想PER7倍台、予想配当利回り約4%と割安です。ラップ口座を順調に積み上げ、ダイナーズも買収して70万人を越える優良なクレジット会員を確保するなど、貸出が中心の利益構造とは一線を課すビジネスモデルは、多少の増減をしながらも長期的には着実な成長が期待できそうです。昨年夏にはゆうちょ銀行・日本郵便および野村ホールディングスと資産運用会社を設立しており、今後の収益に貢献しそうです。
2018.5.13 間違いを訂正しました。
【ダイヤモンド・ザイ】をご覧になってご訪問頂いた方へ 2
(昨日の続きです)
私の投資に対する考え方は少しずつ変わっているのですが、簡単にそれを書いてみます。
父が多少株をやっていたらしく、家に四季報や投資関係の本があったのを覚えています。中学・高校時代に既に投資信託とかワラントとか買っていました。大学へは行かず、社会人になってから初めて買ったのは大阪ガスだったと思います。その後、累積投資などを通じてニコンやオムロンなどを買っていました。実家は借地持家だったのですが、大家さんから父と折半で土地を買い取ったため、ローンを抱えることになりました。ある時に株や投資信託は全て売り、ローンを完済しました。その後はしばらく株の事を忘れていました。
2004年、職場の後輩とあるコンサートへ行き、待ち時間に隣の本屋でバフェット本を買い、再び株式投資に目覚めました。しかし、その年はマイナス15%で投資の難しさを味わいました。翌年はほぼ倍に増やしたのですが、成長株投資家の方々が資産を数倍にしていたのを見て凄いと思いました。当時は、資産バリュー銘柄が何らかのカタリスト(業績向上や自社株買いなど)で見直されるのを目当てに保有し売買していました。
その後数年軟調相場で一時はパフォーマンスがマイナスになったりしましたが、業績をあげ配当を増やし続ける銘柄がそこそこ株価も堅調であることを目の当たりにして、成長株に投資し受取配当を増やすことに着目した投資を志しました。いわゆる投資信託とおなじ計測方法で計算すれば、2004~2016の12年のパフォーマンス(入出金を考慮して計算)は配当込で4~5倍(+300%~400%)程度です。80銘柄位保有していますが、ウェイトは上位の銘柄に割と偏っており、優待目当ての銘柄もいくつか保有しています。2013年までは給与と貯金のほとんどを株につぎ込んでいましたが、少し反省して2014年以降は普通の貯金もしており、これは投資資金につぎ込みません。また、以前は日本の中小型株ばかりでしたが、最近は大型株やリート、米国株も多少購入しています。
最後に、タワー投資顧問の清原さんが近年のインタビューで答えた内容を掲載しておきます。
「投資をする人へのアドバイスですか?個別銘柄では、まだみながその価値に気付いていない中小型株を探すことです。どんなに相場環境が悪くなっても、成長する中小型株はあります。長い目で見て、これから人口が減る日本社会でも必要とされると信じられる会社に投資をする。1社だけでは間違いもありますから、10社くらいに投資をする。5社伸びて、5社ダメになっても、中小型株ならたぶんプラスの成績になります。」
【ダイヤモンド・ザイ】をご覧になってご訪問頂いた方へ
もう発売されて10日近く経ちますが、ダイヤモンドザイの掲載記事をご覧になって当ブログへ号訪問頂いた方もいらっしゃると思いますので、今更ながらごあいさつを。個人投資家の立川と申します。2004年からバリュー投資を始め、2005年から楽天ブログで投資ブログを書き始め、2012年にFC2ブログに移行しました。
日本では株式投資に対して、バクチ的なものであったり、資産家が持つモノであったりといったような偏見の目で見られがちです。しかし、私は個人が資産形成を志す時、これほど有利なモノはないと考えています。収入が多くなくても多少の努力でひねり出せる少額の元本から始めることができ、正しい銘柄選択をした上で時間を味方につけることができれば、それは大きな成果をもたらすと確信しています。一方で株式投資に関する情報は世に溢れていますが、資産形成に成功した人は必ず自分で考え、自分で行動を起こしています。
私は投資で資産を築き経済的自立を果たすことを目標としています。
世の中には多くの優れた投資家がおられ、それぞれ情報発信されているのでそれを参考にさせてもらうこともあります。しかし、肝心な判断は全て自分にかかっています。しかし、自分自身で考える大切さと、株式投資の有利さを理解できれば、これほど楽しく、かつ自分と大切な家族を豊かにしてくれる事はそうそうないと気付くことでしょう。
株式投資の世界においても少ない期間で大きな財を築く人が持て囃されますが、私は限られた時間と能力と元手しかないリーマンでも可能な、投資による着実な資産形成を模索していきたいと思います。そんな思いで投資を志しブログを書き続けていますので、成功したら参考に、失敗したら反面教師にしていただけたらと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
個人投資家 立川 一
優待タダ取りについて
権利日近くになると優待タダ取りについてのツイートやブログの書き込みを多く見かけるようになります。それ自体は悪いことではないですし、一日でも株主は株主、そういう仕組みになっているのですから取りに行く人がいるのは全く不思議ではありません。私は面倒だからやらないだけで、やる人は取引を通じマーケットの活性化に寄与していますし、また上場会社にとっても期末に相応数の株主を確保する目的もあるのでしょうから。そして、上場会社側としても負担であったら止めるなり、長期株主に限定するなりする権利があるわけですから、そのタダ取りの行為自体をいろいろ言う人はいるかもしれませんがなんの問題もないと思います。
ただ、これを証券会社が奨励するのはどうかなと感じます。
そもそも、上場時に手数料を稼ぎ、株を売買させて手数料を稼ぎ、株を預かって手数料を稼ぎ、投資信託を売って手数料を稼いだ上に集めた資金で上場株式を売買して手数料を稼いでいるわけです。その上、自己売買なんかしちゃったりして。それだけ上場会社を利用して稼いでいる証券会社が、意図的に会社の負担を増やす優待タダ取りを奨励するのはどうなんでしょうね。少しだけ違和感を感じるのは私だけでしょうか。
IR-7818トランザクション 上方修正
7818トランザクションより「第2四半期連結累計期間の業績予想の修正に関するお知らせ」がリリースされています。1Qを見て、どう考えても2Qは上方修正するだろうと予想してたら、見事に当たりました。
項目/1Q/2Q予/2Q修正予/2Q/3Q/4Q予/4Q/
売上高/2890/5306/5677///10801//
営業利益/276/319/471///606//
経常利益/275/315/472///600//
純利益/188/208/318//400//
2016/3/29 数字の間違いを訂正しました。