8945日本社宅サービスのストックオプション
8945日本社宅サービスのIRライブラリに会社説明会資料(2009年9月2日開催)がアップされています。過去のIRと説明会の資料を見る限り、過去数年間は手堅いビジネスを展開しており、競合との価格競争はあるものの売上も利益もそこそこに伸ばしており、前々期・前期も特殊要因を除けば順調に本業を伸ばしているようですが、相変わらずマーケットの評価はイマイチですね。
同社はストックオプションを発行していますが、権利行使価格と現在の株価が大きく乖離しています。分割考慮後の権利行使価格が約30万円(607株×291,000円、27株×281,983円、264株×304,250円)で現在の株価が7万円弱ですので、権利行使期間中に今の4倍以上の株価にならないと全く旨味がありません。
BSにのれんが420百万円計上されており、毎年約110百万円償却しています。キャッシュアウトするわけではないので、当然毎年同額の現金が積み上がります。毎期一時的に発生する営業立替金のための短期借り入れも減らすことができ、自己資本比率は確実に上昇します。25年6月期には償却が終わるので、その分営業利益が嵩上げされ、現在より財務も改善しているので配当余力も確実に上昇するはずです。
売上・利益が仮に横ばいだったとしても償却負担がなくなるだけで純利益約20%アップするでしょう。そこで配当性向を20%から35%にすることで配当は約2倍に増加します。そうなる前にコッソリ自社株買いを実施して浮動株を減らし、その後大幅増配に加えて上場10周年記念優待を実施し、個人株主数が増えたところで東証2部に昇格(ちなみに本日現在で東証2部上場基準に達していないのは流通株式の時価総額だけです)でもすれば、現状の5倍くらいに株価は上がるのではないかと妄想しています。
権利行使期間の最終年度である平成27年まであと6年。4倍なら年率26%、5倍なら年率31%の十分美味しい投資になります。その間に配当(現在年利回り約3%)もありますし。日本SHL(権利行使期限平成25年12月、行使価格約30万円、現在の株価約12万円)もそうですが、こんな都合よくいくといいのですが。