極東証券
今日も明日も出勤。はー、これで何日連続出勤か分からなくなりました。
確かに私は自分の趣味を仕事にし、しかも技術を維持向上し続けなくてはならない仕事に手を染めたのでしかたないのですが、さすがに少々堪えます(苦笑)。しかも、休出しても給料大して変わらないし(泣)。おまけに今月から来月にかけて出費がかさみ、投資を始めて初の追加金額ゼロになりそうです(さわかみ投信は自動引き落としですから全くのゼロではないですが)。
持ち株の極東証券について少し。
第3四半期の純営業収益8624百万円のうち債券トレーディング損益2303百万円とありますが、そのうち1787百万円が個人と法人に対する債券販売によるスプレッド(仕入れと販売の差額)であり、1141百万円が不動産証券化関連収益です。
もちろん証券会社ですから、売買手数料や自己売買部門は市況に大きく左右されますが、株式市場が活況な時は債券の販売が減って手数料収入や自己売買益が増加し、逆の場合は債券の販売が増加するという証券会社の中でも安定した収益構造(四半期毎の収益は綺麗に右肩上がり)を持っており、さらに売上高が急進中の不動産証券化ビジネスを内包しています。PER20倍配当利回り2%の利益の安定した証券会社と急進中の不動産流動化銘柄を7:1で持っている感覚です。年率50%とか100%とかの急成長は考えにくいですし、他の証券会社のように株式市況が活発な時に手数料収入やトレーディング損益が爆発的に増加するということもなさそうですが、長期的に安定成長しながら市場評価が見直されると考えています。
不動産証券化は過去何年かのノウハウの蓄積がようやく花開いた感じですし、今後は証券会社であることのメリット享受や投資子会社による収益拡大が期待できそうです。
株式投資をしているとなかなか気が付きませんが、世の中の大半の人は保守的な資産運用を望んでいると思うので、そこにターゲットを絞って債券販売に注力するのは営業戦略としてもグッドだと思います。
雑感
来週から出張で東京をしばらく離れます。といってもノートパソコンとPHSカードを持っていくので、投資に関して言えばいつもと全く変わらないのですが。違うことは短信をプリンタで印刷できないことくらいです。
個人投資家にとって、モバイル環境が内容的にもコスト的にも良くなるのは素晴らしいことですが、反面短視眼的になる可能性は否めないと思います。私自身、昼休みに株価を見るなんていう昔なら考えられないことをしていますし。
とはいっても、株式投資は価格の動くものにお金をかけているわけですから、気になるのは自然な欲求だと思います。価格の動きに左右されない確固たる姿勢を持っていれば別に株価を気にするのはかまわないと思いますし、逆に賢明なる投資家であればバーゲンを上手くつかむこともできるのではないかと思います。
この数日間保有株の株価はそこそこ好調ですが、最近はいつも極東証券の社長のIRフェアでの一言を思い出すようにしています。証券界に約40年関わってきた方の一言だけに、重みを感じています。
「昨今の傾向は、貯蓄から投資ではなく、貯蓄から投機ではないか。今回の件(ファイブドアショック)で、個人投資家も目が覚めたと思う」
正直、今回の調整で私もかなり色々な事を考えました。こんな中でもいつも通りの自分の投資を坦々とできるようになりたいものです。
最後に、先日ある投資家の方がおっしゃっていた一言。
「マーケットでは多くの人が死んでいった。私はその骨を拾いに行く。」
モバイルの高速化が進む
私は出張の際はノートパソコンにウィルコムのカード型PHSをつけてIRチェックや売買をしています。128Kbpsなのでまあ用途的には十分なのですが、やはり「少しでも早く、できればADSL並みの速度が実現すれば……」と思っていたところ、なんだか実現もそう遠くなさそうですね。公衆無線LANも期待しているのですが、やはり都市部中心になると思いますし、ウィルコムのPHSならば基地局が全国に張り巡らされているので、既存のインフラを活用して無線高速インターネットが実現できます。
ゆくゆくは携帯電話も定額になるでしょうし、スカイプ同士をモバイルで接続すれば定額の携帯を使用しているみたいなものです。そうなると、NTTその他の電話会社はかなり厳しいですね。電話だけでなく、ADSLや光ファイバーによるインターネットも必要なくなるのですから。
モバイルはまだまだ大きな市場ではないかと思います。キャリアやメーカーは開発競争で大変だと思いますが、どこかに漁夫の利を得る企業が隠れている気がしますね。
久しぶりに売買しました
調整中はしばらく「今日も厳しい相場が続きます」のタイトルのつもりだったのですが、今日の午前は強かったようですね。今日は午後出勤ですが、そんなに本格的な反騰がすぐに始まるとは思っていないので、決算がいいのに寄り付き前に大量の成行売りが出ていた銘柄を少しだけ買ってみました。
ブログを巡回中に、共感できる内容を発見しましたのでまたご紹介です。まずはあ・うぃんさんのブログより。
「初めて、2日連続で100万円超のマイナスとなりましたが、平気です。こんなに下がるところまでポートフォリオが大きくなったかとあらためて喜びに浸っております。強がりではないですよ。」
私も調整局面で同じ様なことを考えていたのですが、私の場合は強がりでした(笑)。早川さんの日記にもありましたが、無茶をせず長く投資を続けていけばよいはずだと自分で自分を元気づけていました。
「生き残るとか、退場にならないようにとか言ってる人が多い。そもそも信用目一杯やってなきゃ退場なんてほとんどありえないでしょ。リスクとり過ぎなんじゃないですか?」
でも、調整局面では現物のみでやっていてもやっぱり怖いものですよね。それを上昇相場ではついつい忘れてしまうのですが、今回の調整は相場の神様の警告ですね。
またしても無断転載ですので、あ・うぃんさんと早川さんからクレームがきたら削除いたします。
追加で、しんさんのブログより。これは削除しろと言われても消しません(笑)。
相場は悪いですけど前向きに考えればおいしい銘柄が安く買えるチャンスでもあるんです。
バフェットが自分の投資組合を解散したあと出資者達に紹介したことでも知られるセコイアファンド。立ち上げた初期に二年連続でマイナスをくらいます。1年目マイナス24.0% 1年目マイナス15.7%。これは例えると2年で1億円が6400万円まで減ってしまったということになります。
しかし結果的には14年間の成績を見ると市場平均の代表的指数といえるS&P500を500%ほど上回り優れたパフォーマンスを残しています。ようは投資家ってのは下落相場を耐えてなんぼのものだと思います。
今日も厳しい相場が続きます4
この際なので、調整中はずっとこのタイトルでいきますか。
夕方から出勤だったので、久しぶりにパフォーマンスを計算してみたら、月次でマイナス25%、年初来マイナス20%でした。かなりやられていますが、上手く動けなかったのでしかたないですね。実力がないってことです。
極東証券が東証一部に指定換えです。株式市場が冷え込んでも債券販売で地味に稼ぐ一風変わった証券会社ですが、一部指定を契機に不動産証券化ビジネスもさらなる業容拡大に結びつくのではないかと想像しています。