今年最後の日記です/9318JB

 保有株も管理人も成長株のAKIさんのブログに取り上げていただいて、この2日間のアクセスが急上昇してしまいました(笑)。訪問いただいた皆様、ありがとうございます。大したことは書けませんが、ぼちぼちやって行きたいと思います。

 現在の保有銘柄に9318ジェイ・ブリッジ(以下、JB)があります。
 この銘柄はバリュー投資ブログではもちろんのこと、成長株ブログでもあまり見かけないような気がします。今年は3回も上方修正しているにもかかわらず予想PER12倍前後をフラフラしており、市場評価は今ひとつです。理由としては……

(1)今期積み上げる利益の大半は証券売却益であり、今後も成長は市況次第である可能性が高いため、成長性は懐疑的である。
(2)投資先自体がどうみても財務面も収益面も怪しすぎ、本当に再生できるのか非常に不安。
(3)配当よりも内部留保によってさらに投資事業を推進する資本政策のため、株主還元を重視する投資家には不評。

 JBは『コメルツバンク・サウスイースト・アジア(以下、CBSA)日本投資先バリューアップ担当会社』という印象を受けます。それはトランスデジタル(以下、トランスD)等、主な投資先の大株主の状況を見ればすぐにわかります。数字は2005年9月、カッコ内は2005年3月の分です。JBが新株引受権を権利行使していることと、8月のJB増資の影響から若干の変化はあるものの、小杉産業などCBSAグループ内で60%くらい持っている計算になります。

9318ジェイブリッジ
 CBSA 19.7%(23.0%)
6838多摩川電子
 JB 17.7%(17.7%)
 CBSA 12.9%(13.9%)
9712トランスD
 CBSA 22.6%(24.8%)
 JB 10.6%(9.8%)
8146小杉産業
 CBSA 14.8%(23.6%)
 JB 40.4%(20.2%)
 トランスD 5.4%(7.7%)

 過去のJBやその他の銘柄のBS、PLをチラ見したかたならわかると思うのですが、バリュー投資家ならきっと投資は遠慮するような会社ばかりだと思います。当然、JBが資本参加する以前の業績や株価水準はいわゆる「ボロ株」「低位株」と呼ばれるものに属する状態であったはずです。四季報を見ても黒い三角があまりついて欲しくないところにチラチラ目立ちます。
 JBの中核事業である投資事業は、『資本注入→経営関与→再生→市場評価の向上による投下資金回収→グループ企業として連結利益に寄与』というプロセスだと認識しています。特に債務が多く金利負担の大きな企業や非効率な経営体質のため業績不振に陥っている企業の場合、資本注入による財務改善や、ストックオプションなどによる業績へのインセンティブを働かせることによってある程度の水準までは容易に再生が可能であると思います。乱暴な言い方をすれば、とりあえず資金注入して金利負担をゼロにし、不要な資産を売却させて利益を出させることも可能だと思います。この時点で、上場会社であればある程度の株価の回復が見込めると思うので(とりあえず「赤字&無配」→「黒字&復配」ですから……)、投資資金を回収し、その資金を次の再生案件に振り向けるサイクルですね。例えばトランスDなどはJBが投資した資金は既に回収済みで、尚且つ株式を10.6%も保有しています。
 現時点でも(低迷している多摩川電子はともかく)、小杉産業やトランスDなどを売り抜ければCBSAは莫大な利益を得るはずです。

 ここからは私の想像ですが……。

 CBSAがJBの株式を2003年当りに取得したとすれば(未確認です)、当時のJBの株価は40~202円でしたから、50円配当を実施すれば2~3年で元が取れてしまうかも知れませんね(笑)。仮に今売り抜けても持ち株の10%も売却すれば元は取れてしまうでしょう。しかし、CBSAの利益を最大化するにはJBが上記の資金回収サイクルを活用しながら次々と投資先を開拓し、連結EPSを極大化させた上で配当を実施する、一部昇格するなどして投資家の支持を得て市場の評価を得ることです(早い話がJBの株価が爆発的に上がるってことですけど)。EPSを極大化するためにはグループ内のキャッシュの流出を少しでも押さえ、投資事業に必要な資金を確保して効果の高い案件を次々に開拓して連結することです。ちょっと話はずれますが、機動建設工業やトランスデジタルがグループ内にあることで設備投資やIT投資関係にかかる経費がグループ外に流出しないのも良いですね。例えばトランスDなど、どこのオフィスでも絶対に必要なレーザープリンタやコピーのトナーの販売までやっていますから。→トランスD:サプライサービスのページ

 JBは2004年5月に多摩川電子の株式を購入したのを皮切りに、2005年12月29日現在で投資額154億円に対し、時価+売却益で490億円、投下資金に対し200%以上の利益(含み益+売却益)を得ています。また、次年度の業績予想は証券売却益は含まれておらず純粋にグループ企業の売上・利益の連結のようです。従って、これに売却益が加算されてくるわけです。
 グループ企業の再生が上手くいっているかどうかは投資先の再生進捗状況を見ればわかりますし、安易なリストラを実施せずに既存の経営資源をフル活用して再生に取り組み、投資成果を得ながら回収した資金で次の投資を行うサイクルはこれまでの状況を見ても案外上手くいくのではないかと思い、且つ低PERなので(やっぱりこれですが)投資してみました。

 正直、「多摩川電子、本当に再生できるのかなぁ?」という疑問はあるのですが……。

 最後になりますが、今年一年訪問いただいた皆様、ご指導いただいた方々、銘柄選択のヒントを与えてくださった多くのサイト&ブログの管理人の皆様、本当にありがとうございました。来年も宜しくお願いいたします。

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2005年立川の株式投資総括2

 2005年の『vis2004&親孝行ファンド』の総合運用成績は年初来+108%でした(サトー商会は+113%でしたが……)。ただ、今年はパフォーマンスよりも投資元本の絶対額の増加を図ることが出来たことが一番の成果だと思っています。パフォーマンスが良くても元が小さければ効果は半減してしまいますので、来年も引き続き資金の追加は最重要課題として行きたいと思います。その中で、安定した運用成績を出せるようなスタンスを築いていきたいです。

 ところで極東証券のリート上場支援先のうち一つが上場延期したLCP投資法人ですが、こちらのほうは通期見通しに含まれていないようです。来月下旬には3Qの発表がありますので、注視したいと思います。本日買い増ししました。
 証券会社は財務諸表も難しいですし、なんといっても証券市況によって売上や業績が左右されるため、個人投資家の投資対象には難しいと思い、今後も投資対象とつもりはありませんでした。
 しかし、ネット取引などの流行に左右されず、確実なスプレッドを取れる債券などを保守的な資金運用をしてきた観客に販売するなど安定的な収益基盤を築きつつ、利益が急進中(中間期で既に前期以上に利益を上げています)の不動産証券化ビジネスを内包する面白い投資対象だと感じました。不動産証券化ビジネスでも、証券会社であることを生かした幅広いビジネス展開が期待できそうです。証券会社の中でも唯一業績予想を出しており、同業他社比較でも割安なPER評価であることも安心感があります。
 紹介いただいたAKIさん、改めてお礼申し上げます。

 サンクスJPNの3Q決算も減損の影響を勘案すればとてもよかったですし、アインMも今年は本部移転・新規出店6と販売管理費が増大しているにもかかわらず3Qの決算では利益率が一段と改善していますので期待大です。株価・業績ともに堅調な株を持っていると嬉しいですね。

 最近はアセットI、JB、アインM&アインF、極東証券など、今までと毛色の違う銘柄も取り入れていますが、今後も割安な株の分散投資を続けて行きたいと思います。

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8706極東証券

 昼間取り上げた極東証券ですが、他社とPER及び収益内訳の比較をしてみました。ほとんどの会社がPBR>1ですので、資産面での割安性は勘案しないことにします。前年度実績を元にすると、PER20倍未満は5社しかなく、AKIさんの指摘通り同業他社と比較して割安です。
 もちろん高PERに評価されている会社はそれなりの理由があり、特にイートレード証券をはじめとするネット証券はネット証券取引人口の増加により口座数・預かり資産残高・手数料収入はうなぎ上りです。それに引き換え極東証券は対面販売に特化しており、口座数は法人個人の合計で2002年9月32500→2005年9月36000と僅かにしか増えていません(注:グラフからの読み取りなので多少誤差があるかもしれません)。しかも、トレーディング損益の占める割合が43%と光世証券についで2位。松井証券の社長が『中小証券の中にはトレーディング損益が収益に占める割合が半分近くになるようなところがあるようだが、そういうところは証券会社の看板を下ろしたほうが良い』などと言ったそうですね(笑)。それに対し、極東証券の社長も負けずに『自己資本規制比率の高さを自慢するような会社があるようだが、要するに客にはリスクを取らせて自分はリスクをとらないと言っているようなものだ』と対抗しています。
 社長同士のイヤミの言い合いはさておき、この口座数の増加の少ない理由はネット取引に参入していないこともありますが、会社の方針で休眠口座を作らないという理由が大きいようです。口座数が増加すれば当然システム負担も増加します。当然それにかかる設備投資や費用もバカにならないわけで、無駄な費用負担を生み出す休眠口座を解約させているそうです。その結果、口座は僅かしか増えていないのにもかかわらず、なんと預かり資産はこの間ほぼ倍に増えているのです。
 また、割安な市場評価の理由としてトレーディング損益の占める割合が高いので市況に左右されやすい収益構造と認識されているのかもしれません。しかし、このトレーディング収益の約半分は債券の仕入れ/販売のスプレッドであり、債券販売を安定的に伸ばしている極東証券にとってむしろ安定収益源といえます。加えて、債券販売というのは株式市況が軟調な時にはむしろ伸びるわけで、逆に受入手数料のほうが市況に左右されやすいともいえます。比較表の右に*がついている会社は2003年に損失を出している会社です。トレーディング収益がほとんどない東京東海証券でさえ赤字です。ほとんどの証券会社が赤字を出している中、極東証券は僅かながら黒字でした。
 同業他社の中でも安定した収益基盤に加え、AKIさんのブログで詳しく解説されていますが同業他社にはない不動産証券化ビジネスに取り組んでいます。こちらの利益は急進しているばかりでなく、子会社であるFEインベストを設立し、今まで外部に流出していたキャッシュの流入を狙っているようです。
 同業他社比較で安定した収益基盤、不動産証券化ビジネスの急拡大による利益の増大期待、なんといっても同業他社比較で低PER(やっぱりこれですが)なので、ここしばらくのトレンドで見ますと少々株価的に高くはなってしまっていますが、少々ポートフォリオに組み入れてみました。

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2005年立川の株式投資総括1

 総括といっても、まあ大したことも書けないのですが……。
 最大の反省点は、ハッキリいって無駄な売買が多かったような気がします。株式投資の戦略として薄利確定は悪いとは思いませんが、フェアバリューまでこらえ切れなかった投資も多かったです。もちろん、どんなに優れた投資家でも狙って天井で売るなどという芸当は出来ないでしょうし、売った後急騰なんていくらでもあると思います。ただ、『良い決算の割りに反応薄いな~。何かあるのかな?わからないから売って様子を見るか』という株価を見た行動はよろしくなかったですね。『調べたのなら自信を持ってホールドすべき』という事例が多すぎました。サトー商会に負けるわけですorz。
 今年は資産バリュー、低PER&高キャップレートを中心とした銘柄でポートフォリオを組み、回転で稼いだような年でした。今後は割安成長株、成長株投資ももっととりいれたいですし、、それによって高いパフォーマンスを上げられるようになりたいと思っていますが、成長をベースにした投資は当然ながらリターンも大きい分リスクも高いので、あせらずじっくりと取り組んでいきたいです。しばらくは原信のような『成長性の割りに低PERなものが見直される』ような投資ができたらいいと思っています。
 どこかでみたのですが、成長株投資を実践し成功されている方が「『低PBR→低PER→割安成長→成長』のステップを踏むと良い」と記述していたと記憶しています。この考え方を是非パクろうと思います。
 資金を作るという面では、バリュー投資を始めてからのこの1年半は結構いけたと思います。生活や趣味を犠牲にすることなく楽しく節約に取り組めたのがよかったです。まだまだ資金が小さいので、資金追加の効果は絶大ですから、当分は投資資金作りに励むつもりです。

 生活やポートフォリオを振り返ってどこか落ち着かないものを感じたら、それはきっとどこかが間違っているのだと思います。来年も仕事・私生活・株式投資をバランスよくやっていきたいです。

 ところで、多分今年最後の買い付けになると思いますが、AKIさんのブログに影響されて極東証券を少し買ってみました。以下、簡単な買い理由ですが、詳しくは12月28日の日記をご覧ください(AKIさん無断リンクすみません)。

・トレーディング損益が純営業収益の44%を占めているが、このうち半分はリテール及び法人向けの債券のスプレッド(仕入れ値と販売価格の差額)であり、この部分は安定収益源と考えられる。現在はハンガリー・メキシコ・南アフリカ通貨建ての債券などの取り扱いが好調であり、年々拡大しているようだ。自己部門によるトレーディング収益は20~25%程度と考えられる。
・対面販売に特化している理由は、ネット証券はシステム投資と保守の負担が重く、手数料の引き下げ圧力が高い上に、システムダウン時の観客流出の可能性が高いことと、銀行預金・郵便貯金など保守的な運用をしてきた個人・法人観客にターゲットを絞って手堅く手数料を稼ぐビジネスモデルを目指しているため。手数料収入の安定性が高いと考えられる。
・不動産証券化部門が売上・利益ともに急進しているが、そのプロセス中外部に流出していたキャッシュを取りこぼさないように子会社(FEインベスト)を平成17年9月2日に設立。下半期及び来年度以降はその収益も連結加算される。
・証券会社ゆえ、当然証券市況に左右されるリスクはあるが、同業他社と比較し低PERであり、リスクは比較的小さい。

「やっぱり最後は低PERかよ!」って感じですが……。

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続けていれば

 ジェイコム株で儲けた話が報道されて以後、職場で『株をやってみたい』『株って儲かるんですか?』といった質問が増えてきました。来年にはついに一人先輩が口座を開きそうな雰囲気です。「元手を最低でも200万以上、ファンダメンタルに基づいて銘柄選択をし、分散投資に徹して相乗平均年20%を目標とすることで長期的な視野で資産作りをする」という説明して、きちんと最初から最後まで聞いてくださいました。職場で2人目です。

 私がバリュー投資を始めるきっかけとなった例の職場の後輩と昨日飲みました。初めて昨年コンサートに誘ってくれたお陰で今年投資が上手くいった話をしたら、「え~、わたしが立川さんの役に立てたんですか?それは良かった!でも、株は私には難しそうですからいいや……。」とあっさり。うーん、一番伝えたいのになぁ。でも、話を聞いたら決して年収の高いとはいえない我が職場で平均以上に貯めているようで、一安心。
 バリュー投資は自分から自発的にやってみようと思わない限り上手くいかないと思っているので、そのうちにやってみたいと声をかけてくるのを気長に待っています。

 ところで最近、いつも思い出す言葉があります。多分角山さんのサイトのコラムに掲載されていたのではないかと思うのですが……これくらいのスタンスが実はいいのかなと最近思っています。
『相場とは、ダラダラつきあうものだと思っています。続けていれば、きっと良いことがあります。』

で、やっぱりこれですよね。フリーページに掲載されている「私の投資法」はいつも素晴らしいなと思ってしまいます。(管理人さん無断リンクすみません)

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プロフィール

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。

株式投資を始め、バリュー投資に出会うことができて、本当に運がよかったと思っています。これからも長く地味に投資を続けて行きたいです。

投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。

日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。

投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。

どうぞよろしくお願いします。

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