第10章 眠れる龍の目覚め

 「企業訪問ではいつも企業自身よりもその××××から最良の情報を得た」
【テンプルトン卿の流儀】 :301ページ)

※著作権を考慮し、今回の日記全般について文中の一部の引用を控えています。



 前回に引き続き、【テンプルトン卿の流儀】の最終章である第10章を取り上げます。
 
 この章では、テンプルトンが中国に注目し、投資に成功した件が書かれています。
 「比較的不透明感の強い中国市場への投資リスクを軽減するために多くの場合『現地に強い』運用会社を通じた中国投資を勧めてきた(295ページ)」とあるように、2003年ころには投資信託を利用していたようですが、2004年には中国人寿保険や中国移動通信などの個別株にも投資しています。その株価が魅力的だった理由が295ページ後半~301ページにかけて説明されています。
 また、302ページには2005年に住宅バブルへの懸念していたことなどが記述されています。さらに、企業の目先の収益動向よりも5年、10年先の企業の見通しに目を向けることを提唱するなど、テンプルトンが単なるバーゲンハンターではないことが分かります。

 最後に、この本の(というよりもテンプルトンの)代表格的な一言を紹介して終わります。

「群衆よりも良い成績を上げたいなら群衆と異なることをしなければならない(303ページ)。」

 テンプルトンは、2008年9月のリーマンショックの直前の7月に95歳の生涯を閉じています。
 
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第9章 債券が退屈でなくなるとき

 「2000年3月時点では、債券は驚異的な投資戦略だった」
【テンプルトン卿の流儀】 :263ページ)

※著作権を考慮し、今回の日記全般について文中の一部の引用を控えています。



 前回に引き続き、【テンプルトン卿の流儀】の第9章を取り上げます。
 
 この章では、テンプルトンが「株式」という雑誌の編集者からのインタビューに答えて、債券投資を進めるくだりからスタートします。債券と言うと、元金が償還されるまでの間に利息が入ってくる「退屈な」投資の一つというイメージがあります。しかし、インターネットバブルがはじけた後は金利低下により債券に資金が向かうと予想したテンプルトンは、株式の空売りと同時に債券のキャリートレードを利用して投資を有利に進めます。
 キャリートレードとは、安い金利の借入資金によってより高い金利の案件に投資する、利ザヤ稼ぎのことのようです。単純にいえばレバレッジですが、これをテンプルトンはさらに進め、金利の低い国(=日本)から借りて、円高ドル安が進むと米国債券に投資するのは不利であるとの考えをもとに、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの債券を買うことにより、さらに投資効果を高くしました。これによって退屈であるはずの債券から実に数十パーセントのリターンを得たそうです。

 この章も思わず「なるほど!」と言ってしまう記述が満載です。も~是非読んで下さい!
 そして最後に、単純ですが忘れがちな一言を。

「バーゲンハンターにとって常に××を行うことが成果につながる(279ページ)。」
 
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第8章 歴史的押韻

 「歴史を良く理解し、長期的視野を持ち、悲観論の極みで買おうとするバーゲンハンターはそのパターンが歴史のなかで何度も繰り返されるという事実を正しく理解できる」
【テンプルトン卿の流儀】 :206ページ)

※著作権を考慮し、今回の日記全般について文中の一部の引用を控えています。



 前回に引き続き、【テンプルトン卿の流儀】の第8章を取り上げます。
 
 この章では、1998年にテンプルトンが韓国へ投資した事例を紹介しています。テンプルトンが韓国への投資を控えていた頃の理由を説明しつつ、そして韓国がどのようにして危機を迎え、韓国株の評価が低下したのか、そしてどのようなタイミングで投資したのか、そこから何を学ぶべきかが記されています。

 特徴的なのは、韓国への投資は株ではなく投資信託だったことで、その理由が面白いのです。その答えが「あなたが投資の考え方を既に作り上げているとすれば、×××××のファンドマネージャーを探し出すこと(249ページ)」と記載されています。これには思わずうなってしまいました。

 そして最後に、さらにもう一度うなってしまった一言を。

「(ファンド)マネジャーが有能な投資家であるかぎり、良い成績よりも悪い成績が続いた投資信託を買うようにすべきなのだ(252ページ)。」
 
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第7章 危機はチャンス

 「ウォール街に血が流れているときが最高の買い時」
【テンプルトン卿の流儀】 :201ページ)

※著作権を考慮し、今回の日記全般について文中の一部の引用を控えています。



 前回に引き続き、【テンプルトン卿の流儀】の第7章を取り上げます。
 
 この章では、2001年の同時多発テロ等、「危機時にはあらゆる出来事が行きすぎの状態になる(202ページ)」とし、「どんなパニックも時間とともに沈静化する(203ページ)」という、マーケットで過去何回も起こってきた事に対し、バーゲンハンターは「正しい大局観をもたねばならない(203ページ)」と指摘しています。
 中でも、「買いを決断するとき何よりも大切なのは、澄んだ頭で考えその判断が目前の出来事に影響されないようにすることだ(215ページ)」と記されている部分は何度も読み返したくなります。

 208ページには「最近の危機」と冠した表が掲載されています。
 また、リーダーの資質などについてもふれられており、投資家以外の方にも参考にしてもらいたく思います。

 そして最後に、思わず身を乗り出してしまった一言を。

「市場が熱に浮かされたような売り一色になった時に買う事で、生涯にわたる投資成績が向上する(203ページ)」
 
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第6章 バブルで空売りするには及ばない

 「人々は通常スタート地点にある業界を大きく過大評価する」
「投機的熱狂に付随する一つの特徴は資産効果と言われるものだ」
【テンプルトン卿の流儀】 :160ページ、163ページ)

※著作権を考慮し、今回の日記全般について文中の一部の引用を控えています。




 前回に引き続き、【テンプルトン卿の流儀】の第6章を取り上げようと思います。
 
 この章では、バブルの熱狂時に人々がどれだけ勘違いをし、未来を過大評価するか、同時にバリュー投資家が空売りを仕掛けようとすると早過ぎることが多い事を指摘しています。
「まったくの初心者が一回の売買だけで天才になった(183ページ)」「ナスダックが市場最高値を付けた日の記事には、バフェットとロバート損に対する当てこすりが挿入されていた(194ページ)」など、バブルの様相とその時に如何にバリュー投資家が非難されるかが書かれています。

 そのあとにテンプルトンの空売りの手法が結構しっかり記載されています。これは面白いので、是非読んでいただきたいと思います。その最初の部分が次の文言です。

「1999~2000年にかけてのIPO市場は、企業経営者にとって大きく膨れ上がった利益を実現してリスクを一般投資家に押し付ける又とないチャンスであり、多くの場合××とは言えないものだった(188ページ)」
 
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プロフィール

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。

株式投資を始め、バリュー投資に出会うことができて、本当に運がよかったと思っています。これからも長く地味に投資を続けて行きたいです。

投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。

日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。

投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。

どうぞよろしくお願いします。

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