FC2ブログ

株主総会-7164全国保証

 マイポートフォリオの主力である7164全国保証の株主総会に参加しました。質疑応答を簡単にまとめておきます。

Q.今期の会社予想・中期経営計画はコロナの影響が加味されていないようだが?

A.昨年末から中期経営計画について議論していた。年明けの段階にはニュースは入ってきたが、中期経営計画がまとまってきた2月頃にここまで蔓延するとは思わなかった。数字を見直すべきかも検討したが、感染が住宅需要・ローン返済等にどのような影響を及ぼすのか読めないため、当初の数字を変更せず出した。今後、新規の保証申込・実行の推移や、保証先の返済状況によって、影響が出てくるようなら改めて開示する。


Q.3名の社外取締役の選任について、取締役会で様々な意見が出るように、金融業界外(ユーザーや女性など)の方などを入れて欲しい。また、社外取締役から見た取締役会の状況などを聴かせてほしい。

A.(社長より)取締役会は多様性が必要なのは指摘通り。業種柄、関係業界の役員が必要なのは理解いただきたい。今回、企業のM&Aに明るい弁護士で、家庭の主婦である女性を入れている。

A.(永島氏より)取締会だけでなく、その他の機会においても充分に意見を言わせてもらっており、人事管理等、積極的に発言させてもらっている。忌憚のない意見を言わせてもらっており、常勤の取締役から丁寧に質問にも答えてもらっている。


Q.決算補足資料の「資本の検証」欄に、デフォルト率を昨年までは10年平均で計算していたが、今回から15年平均としているのは何故か。また、家賃保証の会社と勘違いしている個人投資家が多いと実感しているので、是非IRで強くアピールを。

A.(青木氏)過去15年平均のデフォルト率は0.23%、ここ最近は0.1%、低い状況が続いているので、15年に見直した。リーマンショックなど、デフォルト率が高い時期を含んでいる。また、住宅ローンが申込時点では平均30年くらいなのだが、繰上返済もあり実際は平均15年程度であることも加味した。今後、コロナの影響もありIRは難しい環境が続きそうだが、ビジネスモデルを理解してもらえるよう努めていく。


Q.代位返済後の求償債権の回収が予想より少なかったようだが。

A.(山口氏:兼あけぼの債権回収社長) 上半期の発生が少なかったため、その分のサイクルが影響しているかもしれないが、特別な要因は発生していない。3月以降に関しては、裁判等の手続きに時間がかかっており、その分の回収が遅れている。あけぼの債権回収は在宅勤務の関係で計画より若干の遅れは発生しているが、これまでの外注分をグループ内で実施している状況で問題ない。

A.(社長)  保証会社からの返済請求とサービサーからの返済請求はローン債務者のニュアンスが違うようで、効率よく回収が進むケースもある。

スポンサーサイト



テーマ : 株式投資
ジャンル : 株式・投資・マネー

分析-7164全国保証

 マイポートフォリオの主力である7164全国保証の決算が先日リリースされましたが、増収増益増配予想なんですよね。このままいけば非常に嬉しいのですが、この社会情勢で無傷で済むとは思えません。
 全国保証は直近の傾向を参考に毎期の与信関連費用を計算しているようです。
 一方、過去のデフォルト率(保証債務残高に対する代位弁済の割合)と、毀損率(代位弁済額に対する回収不能額の割合)は、過去15年間の平均値が0.23%と33.8%なのですが、最悪の数値になっている時で0.34%(2009年)、41.2%(2004年)となっています。平均同士の積で0.23%×33.8%≒0.08%、最悪値同士の積で0.37%×41.2%≒0.14%となります。
 今期の会社予想では、代位弁済金額と求償債権回収額の差が約40億円発生し、ほぼ同額の37億円を債務保証損失引当金繰入額に計上するものとしています。しかし、平均値を元に計算すると約100億円なので、かなり低く見積もっていることになります。
 この社会情勢下で、営業収益は変わらず、損失率が0.14%になると、代位弁済金額と求償債権回収額の差が208億円発生することになります。また、全国保証の決算説明資料の最終ページでは、さらに20%程度のストレスを負荷し、最大245億円程度の損失を想定し、現在の財務基盤では十分耐えられるとしています。ざっくり、会社予想より200億円程度損失が増加するとどうなるでしょうか。会社予想から営業・経常利益から200億円、当期純益から140億円のマイナスしてみました。

各利益  2019年3月期→2020年3月期予想→2020年3月期予想再計算
営業収益 45203百万円→47580百万円(+5.3%)​
営業利益 35379百万円→36350百万円(+2.7%) → 16350百万円​
経常利益 35760百万円→36870百万円(+3.1%) → 16870百万円​
当期純益 24430百万円→25480百万円(+4.3%) → 11480百万円​

 これは2014年3月期の水準​を若干上回る水準です。あまり起きて欲しくはないですが、今期はこの程度の下方修正があり得ることを覚悟の上でホールドすべきかと考えています。
 一方、こういった社会情勢の中では各金融機関ともリスクを回避するため、保証をアウトソーシングする可能性も高そうです。なおかつ、全国保証の保証債務残高(約14兆円)は住宅ローン全体(約160兆円)の1割にも満たないので、まだまだ成長余地はあると思われます。
 ツイートしている方がいて気が付いたのですが、共同通信から「銀行が住宅ローン返済支援/期間延長、手数料なし」とのニュースが出ており、住宅ローンを抱えながら収入が減った方へのケアを各銀行が積極的に対応しており、貸倒が最小限に抑えられることが期待でき、会社予想通りの数字が出る可能性が高くなります。
 果たしてどうなるか、答え合わせは来年の今頃ですね。

2020/5/17 計算の条件にミスがあり、大幅に修正しました。

テーマ : 株式投資
ジャンル : 株式・投資・マネー

4Q-7164全国保証

 マイポートフォリオの主力である7164全国保証より「2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」「2020年3月期 決算短信補足資料」がリリースされています。
 全国保証は2012年12月の上場時に購入し、その後の上げで3分の1ほど売却し、残りを今日まで保有しています。業績予想は過去の実績から最悪の事態を想定しているため、常に堅めの数値となっており、安心して保有しています。
 
 前期比で、営業収益+4.6%、営業・経常・純利益+3.4%・+1.7%・+1.2%と、先日の修正値を若干上回りました。
 保証債務残高も着実に積み上がり、今期目標の13兆5370億円を上回り13兆7064億円になりました。
 代位弁済金額は低位で推移。
 新規保証実行件数は前年比若干のマイナス、実行金額は前年比若干のプラス。
 提携先は6機関と契約締結、合併等で17金融機関の減少、トータルで739機関、今期は11機関の減少となっています。
 収益源の「長期前受収益」が前年度比プラスであれば、成長の持続は可能と考えられます。キャッシュフロー計算書の「長期前受収益の増減額」の推移を以下にまとめています。なお、1年以内に計上される「前受収益の増減」については考慮しません。

2010年4月1日~2011年3月31日 +5,125百万円
2011年4月1日~2012年3月31日 +6,962百万円(2Q時点で+3,049百万円)
2012年4月1日~2013年3月31日 +8,041百万円(2Q時点で+3,849百万円)
2013年4月1日~2014年3月31日 +7,873百万円(2Q時点で+3,718百万円)
2014年4月1日~2015年3月31日 +6,602百万円(2Q時点で+2,965百万円)
2015年4月1日~2016年3月31日 +10,633百万円(2Q時点で+4,565百万円)
2016年4月1日~2017年3月31日 +11,241百万円(2Q時点で+5,612百万円)
2017年4月1日~2018年3月31日 +11,053百万円(2Q時点で+5,519百万円)
2018年4月1日~2019年3月31日 +7,170百万円(2Q時点で+4,007百万円)
2019年4月1日~2020年3月31日 +4,177百万円(2Q時点で+2,747百万円)

【7164全国保証:配当の推移】
2012(H24)/3 4(800)
-----2012(H24)/9 1:100 分割
2013(H25)/3 予17(34)→予20(40)→21.5(43)
-----2014(H26)/3 1:2 分割
2014(H26)/3 予22(44)→修28→30
2015(H27)/3 予32→修44→48
2016(H28)/3 予51→55
2017(H29)/3 予55→修61→62
2018(H30)/3 予74→修79→80
2019(H31)/3 中計80→予82→87
2020(R02)/3 中計86→予90→修95
2021(R03)/3 中計111→予想111→?
2022(R04)/3 中計129→?
2023(R05)/3 中計144→?

2020/5/9 内容はそのままに、本文を整理しました。

テーマ : 株式投資
ジャンル : 株式・投資・マネー

IR-7164全国保証 業績予想修正&中期経営計画

 マイポートフォリオの主力である7164全国保証より「2020 年3月期通期業績予想の修正及び期末配当予想の修正に関するお知らせ」「会社分割(簡易吸収分割)による事業の承継に関するお知らせ」「全国保証株式会社 次期中期経営計画について」がリリースされています。
 下方修正は、資金調達にともなう手数料など、営業外費用が発生したそうで、大きな問題ではなさそうです。また、セディナ社の住宅ローン保証債務を事業承継ようです。こちらは収益に貢献しますね。
 さて、肝心なのは中計ですが、保証債務残高を毎年1兆円ずつ積み上げていくようで、営業利益は3年後に400億円を目指すようです。そして、今年度27%の配当性向を30%→33%→35%と引き上げ、中計最終年度には144円と10年で7倍近くにする予定のようです。上場初日の始値508円(※分割を考慮)で購入した場合、計画通りなら10年間の受取配当総額は862.5円になり、元本以上を配当で回収した上に事になります。こんな会社ばかりだと良いのですが。
 

【7164全国保証:配当の推移】
2012(H24)/3 4(800)
-----2012(H24)/9 1:100 分割
-----2012(H24)/12 上場
2013(H25)/3 予17(34)→予20(40)→21.5(43)
-----2014(H26)/3 1:2 分割
2014(H26)/3 予22(44)→修28→30
2015(H27)/3 予32→修44→48
2016(H28)/3 予51→55
2017(H29)/3 予55→修61→62
2018(H30)/3 予74→修79→80
2019(H31)/3 中計80→予82→87
2020(R02)/3 中計86→予90→修95
2021(R03)/3 中計111→?
2022(R04)/3 中計129→?
2023(R05)/3 中計144→?

テーマ : 投資日記
ジャンル : 株式・投資・マネー

IR-7164全国保証 新生銀行と業務提携 他

 マイポートフォリオの主力である7164全国保証より2月7日付で「株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」「劣後特約付ローンによる資金調達に関するお知らせ」「格付取得に関するお知らせ」、3月5日付で「株式会社新生銀行との保証業務開始のお知らせ」がリリースされています。これらのリリースは、全国保証の今後の成長に寄与することが予想され、ホルダーとしては見逃せません。

全国保証がどんな会社かわからない方→→→→こちらをクリック
※2012年に全国保証を買った時の記事です。
 
 まず、「株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」は、東和銀行の100%出資子会社の東和信用保証株式会社を取得するもので、今後の東和銀行が貸し出す住宅ローンはほぼ全て全国保証が保証することになり、おそらく今までの貸し出し分(2019年9月期末:324,090百万円)もそのまま残高に上乗せされます。

 そして、何と言っても目玉が「劣後特約付ローンによる資金調達に関するお知らせ」「格付取得に関するお知らせ」です。
 全国保証が金融機関と提携し契約をとるためには、何と言っても保証能力を財務の堅牢さで示す必要があり、その為に配当性向を適正に設定し内部留保に努めてきました。私が購入した2012年当時は17%くらいだった自己資本比率も、現在は40%となっています。今回のローンは劣後特約付なので、格付け機関により資本性評価75%が付与されています。つまり、資本金に組み入れることができ、株主資本比率をさらに引き上げることができます。

 同時に、このローン債権にAマイナスの格付けが付与されています。これは、提携先の銀行が住宅ローンの貸出をする際に、全国保証の保証を付ければ、その住宅ローンにAマイナスの格付けが付与されるのと同じ事になります。
 基本的に、各金融機関は住宅ローンの保証会社を子会社として傘下にもっており、その金融機関が取り扱う住宅ローンの保証はその保証会社が引き受けます。銀行は金利をとり、保証会社は保証料をとりますから、銀行からしてみれば保証料は「金利の上乗せ」となります。仮に全国保証と提携していても、その銀行の住宅ローンの中で保証をしづらい案件(例:未進出の地域の顧客の分など)を全国保証で保証してもらうケースが多かったようです。
 しかし、今回のリリースでちょっと様子が変わりそうです。
 一般によく知られているバーゼル規制(BIS規制)では、銀行は規制上の自己資本比率を8%以上にすることとされ、その計算上で分子であるリスク資産は、それぞれの資産にそれぞれのリスクウェイトを乗じて合計します。国債などは0%、事業法人などは格付けによって変わります。個人の住宅ローンの場合、担保評価を超える金額の債権は75%、それ以下のものは35%として計算します。
 ところが、これを金融機関傘下の保証会社ではなく、格付けAマイナスを取得した全国保証が保証した債権になると、リスクウェイト75%で計算する必要があった住宅ローンを50%として計算することができます。結果的に分子を小さくできるため、規制上の自己資本比率を上げることができるのです。現在、住宅ローンは税制の影響もあって目一杯貸しているケースも多いそうで、この部分に関しては確実にメリットが発生します。

規制上の自己資本比率=自己資本÷(債権額×リスクウェイト%※) 
※リスクウェイトの%を下げれば、規制上の自己資本比率を上げることができる

 また、担保能力に余裕のあるリスクウェイト35%の債権に関してはメリットがなさそうに見えますが、今後、全国保証がAAマイナス以上を取得した場合、全国保証が保証する住宅ローン債権のリスクウェイトを20%として計算できますので、金融機関にとって全国保証に保証させるメリットが増大します。逆に、上場もしておらず、たった一つの銀行の住宅ローンのリスクを一手に引き受けている銀行子会社の保証会社が、格付けを取得するのは難しいのではないでしょうか。おそらく、今後も同様の資金調達をして、さらに高い格付け取得を狙っていると思われます。
 このリリースをみて、大きな金融機関が乗ってくるんじゃないかと思っていたところ、早速「株式会社新生銀行との保証業務開始のお知らせ」がリリースされました。新生銀行は住宅ローン比較では必ず話題になるくらい知名度も高く、1,153,047百万円の住宅ローン残高がありますが、今後、新規貸出分を少しでも全国保証の保証にしてくれればとてもいい事になるのではないかと妄想中です。

 個人株主を増やすため、優待も総会のお土産も充実、事業報告書も毎年見やすくなっています。しかし現在の株価は4000円を割っており、予想PER10倍前後となっています。10年以上保有するぐらいの気持ちなら割安だと思うのですが(涙)。

※当たり前ですが、投資は自己責任でお願いします。

テーマ : 投資日記
ジャンル : 株式・投資・マネー

Access Counter
プロフィール

vis2004tachikawa

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。
投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。
どうぞよろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR