リート利回りの差
リートは利回りの高めの銘柄を買ってほぼ放置という、あまり褒められたものではない投資をしておりますが、世の中には自分の保有している銘柄の2分の1~3分の1程度の利回りの銘柄があります。例えば日本ビルファンドなどは分配金利回りが2.76%、一方私が保有するマリモやタカラレーベンは5.67%、5.90%と倍以上の開きがあります。
実績や信用力の差や機関投資家、日銀の買いの有無などいろいろ原因は考えられると思いますが、私がいつも普通株に適用している「配当金の上昇率は金融商品の利回りに相当する」という考え方をリートに適用すると、何となく納得いきます。
今のところマリモやタカラレーベンは分配金が成長する兆しがほとんどありません。一方、日本ビルファンドは2010年6月と2019年6月を比較すると配当金を7569円から10560円に成長させており、これは年平均3.77%配当金を増やしている事になります。
(10560/7569)^(1/9)≒1.0377
株やリートを定期預金に置き換えて考えると、受取利息を複利運用せず毎年受け取っているものとして、前年に比べ受取利息をA%増やすためには、仮に利率が変更しなかったとしたら元本をA%増やす必要があります。つまり、年3.77%配当を増やしてくれると言う事は、分配金利回り+3.77%の金融商品に相当する事になり、日本ビルファンドの場合は6.53%ということになります。これは配当をほとんど増やしていないマリモやタカラレーベンの利回りと遜色ない結果で、マーケットはそれなりに効率的に機能している(=ほどほど妥当な株価・投資口価格が形成される)ことになります。
自分の好みではリートも低利回りでも配当成長させてくれている銘柄が欲しいです。そういう意味では2010年11月期に3240円だった配当を2019年5月には12559円にしている大和証券オフィス投資法人など超好みなのですが、株の方が増配傾向にある株が多いので、リートではあまり成長が期待できなくても利回りの高いものを選んでいます。
なお、今回の記事は日本ビルファンド・大和証券オフィスとも増加率の数字のインパクトを引き出すために直近の決算のうち配当金が最低の時と比較していますので、設立当初との比較ではそれほどの成長ではない(大和証券オフィスはむしろマイナス)ことをお断りしておきます。ここ数年が増配傾向にあるということですので、ご了承ください。
ローソンEM、その後……2

何時思い出しても心が痛くなるローソンエンタティメントですが、ついに4年越しで買値を上回りました。バンザーイ!……と喜んでは見たものの、2010年の事件発覚後にほぼ半値になり、買値に戻るまでに(=2倍になるまでに)3年かかったわけです。その間の私の運用成績が3.3倍なので、素早く損切りして運用した方が得だったのは一目瞭然です。
ローソンEMその後……
かつて2416ローソンEMを1株だけ保有しており痛い目に遭った苦い思い出があるのですが、その後2416ローソンEM1株につき2651ローソン21株の割り当てを受け、そのまま保有し続けていました。そして、そのローソンですが業績も株価も好調なこと。配当も5年で1.8倍(2007年=100円、2012年予想=180円)ですし、言うことないですね。
3月のニュースリリースによると、東京急行電鉄株式会社の駅中店舗を順次ローソンに切り替えていくそうで、こんなタイアップが他の鉄道会社とも実施されれば、コンビニ業界は不況知らずですね。駅のみならず、お役所、病院、学校、企業などコンビニが入れそうで人の流れもよさそうな器はいくらでもありそうです。
(追記)
現在の評価損益はマイナス33%です(泣)。
6267ゼネラルパッカー 結論
※今回の記事は、自分が調べた個別銘柄の業界におけるポジションなどを個人投資家ブログの記事の一つとしてまとめたものであり、特定の銘柄の買い煽り・売り煽りを狙ったものではなく、内容の信憑性についても何ら保障の無いものであることをお断りします。
まとめますと、包装機器メーカーのビジネスモデルは次の2つに大別されます。
1)機器の製造・販売+保守
2)機器の製造・販売+保守+包装材の販売
いうまでもなく売上・利益ともに安定するのは後者であり、前者の場合はそのメーカーの代替品がないあるいは性能価格ともに他メーカーを大きく上回ならレピートオーダーがあり、保守で安定的に稼ぐことができます(例:鈴茂器工)が、そうでない場合は前回確認した通り売り上げも利益も不安定になります。後者の場合は機器を安くして包装材で稼ぐことも可能になりますので、ビジネス上はおそらく前者より有利だと思います。
しかも、包装機器は高度な技術が必要なうえに多岐にわたっており、53分野のそれぞれ数十億の小さなマーケットを同業他社が競っているので、私程度の個人投資家では大したことのない分析しかできませんでした。なお、2015年に日本国際包装機械展(JAPAN PACK 2015)が開催されますので、このジャンルに興味がある方は是非足を運ぶことをお勧めします。