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落ち着きません……

 私は自分に正直な投資を心掛けたいと思っています。それは、投資方針や分析でどうあろうと、保有が不安だったら手放す、というのも含まれています。「ど、どうかな?保有しても大丈夫かな????」とか思いながら保有するのは嫌なのです。
 昨年の春に業績下方修正を出したため、上記の理由で13年保有したプロトコーポレーションを手放しました。その後、結局は業績の回復に伴って株価が上昇するという切ないことになりましたが……(涙)。結果がどうあれ、持っている方が安心か、手放した方が安心か、それで決めます。悶々とした日々を過ごした結果がどうなるのかは未来にならないとわかりませんので、割り切るようにしています。その結果、10倍を取り損ねた地域新聞社などもありますが(泣)、それは仕方ありません。
 というわけで、昨日も自分の気持ちに正直に一銘柄手放したのですが、おかげで投資を始めて以来、キャッシュポジションが初の7%越えとなりました。これはマジでお金を遊ばせているようで落ち着きません。自分の気持ちに正直になるためには何か買いたいのですが、少しは割安株投資の血が流れているのか、「今買うんじゃない!好機を待つんだ!」と叫ぶもう一人の自分が心の中にいます。

 というわけで、投資を初めて以来、最高に気持ちが落ち着きません。投資を続けていると、こういう不合理な自分が次々と発見できる楽しさがありますね。

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テーマ : 株式日記
ジャンル : 株式・投資・マネー

税金繰り延べ効果の過信に注意!

 【以前のエントリー】で「複利の力と課税タイミング」について取り上げました。割と好評だったのと、わかりにくいところを修正しようと思ったのですが、せっかくだから新しいエントリーとして書き直しました。なお、タイトルはとある投資家さんがもっと過激なのを付けてくれたのですが、人間関係を大切にする私としては少し控えめに直してつけました。(さいもんさん、ありがとうございます。)

 複利の力は投資をやっていると良く聞く話で「毎年15%を複利で回せば5年で倍以上、50年で1000倍になります」なんて話を聞くと凄いな~とか思いますよね。さらに、よくこんな話を聞きませんか?

「運用益や配当に対して税金が毎年20%引かれるのは、資産運用を考えるととても不利!」
「分配のない投資信託を活用して、最後に課税するようにするのが得なんだよね」
「5%の利回りなら翌年には1.05倍の資産から運用スタートするけど、ここで課税されれば1.04倍。これが長年積み重なれば結果は違って当然!課税タイミング超重要!!」

 そうなんです。運用益や配当に関する税金の話題になると、必ず「投資信託などで毎年配当をもらうと、その都度税金がかかり運用上不利になる」という話になります。確かに、同じ5%の利回りで運用したとしても、20%の税金を引かれると4%になってしまいます。課税されなければ毎年元本に対し1%以上多く元金に組み込まれて複利運用できますので、最後まで課税を繰り延べて複利で運用した場合は、毎年課税された場合に対して明らかな差が「出そう」です。

「差が『出そう』じゃなくて『出るにきまってる』だろ!」

 こんな声が聞こえそうですが、私は思いましたよ。

「で、誰か、計算して見たの?」と。

 そうなのです。何処を見渡しても、「毎年課税された場合」と、「運用期間中は課税されず、最後に課税された場合」の差を計算して比較したものを見たことがないのです。
 いうわけで、「20%課税を前提に、一定の利回りで複利運用して何倍になるか」を計算したのが次の表です。上半分が無税で複利運用し、最後に20%の税金がかかるケース、下半分が毎年20%の税金がかかるケースです。運用利回りは2%と5%(よくインデックス投資をされている方が「株式の期待リターンは5%」とおっしゃっている)の2種類をまず計算して見ました。

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 実は、利回り10%以下で運用期間が30年くらいだと、あまり大きな差がつかないのがお分かり頂けたと思います。おそらく「毎年税金がかかる」という言葉がものすごい差を生みだすような錯覚を起こすのだと思いますが、最後に税がかかるので多くの人の想像より差は小さいのではないでしょうか。
 しかし、利回りが2桁で30年を超えるような運用をすると、かなり大きな差になります。先ほどと同様、上半分が無税で複利運用し、最後に20%の税金がかかるケース、下半分が毎年20%の税金がかかるケースです。

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 10%以上の利回りで30年以上を見ると、明らかに大きく差がついています。個人で20%以上の利回りを出しながら50年間運用するのは不可能に近いと思いますが、バークシャーはまさにこの状態ですね。運用に自信があるのは配当を出さない事にも表れています。「あなたにお返しするより、私達の事業の方が上手くいくはず」という自信を感じますね。

 当然ながら個人の資産運用はここまで上手くできる人はまれでしょう。となると、最終的に課税される場合は課税タイミングはそれほど重要ではなく、投資対象の性質を鑑みながら利回りの高い運用を目指すべきだと考えます。とはいえ、課税繰り延べによって全く差が出ないわけではなく、多くの方が大袈裟に言うほどには出ないということです。表のとおり、5%で30年の場合は3.66倍と3.24倍の差が付きます。1年当たり約1%は差が付くわけです。この1%をとるか、もっとリターンの出せる投資方法を研究するかということになるでしょう。

 なお、今回は最終的な課税を前提にしています。税金がかからなければ、利回りが低くても期間が短くても当然大きな差になりますので、iDecoやNISAは大いに利用しましょう。

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自分の投資方法の説明は簡単そうで難しいです

 私の投資方法は様々に変移していますが、現在は日本の増配株を長く持ち続けるという一見簡単なやり方に至っています。最近2件の取材を頂き、ツイッターでもしてきされたのですが、意外と返答に困ることが一つありました。

「増配株を持ち続けるのはわかったけど、その銘柄をどうやって選ぶのか?」ということです。

 主力銘柄を買ったきっかけを思い出すとですね……

全国保証
 上場直前に四季報を読んでいたら、偶然目に着いた。有利子負債ゼロで自己資本比率が20%を切るとはどういうことかと思って調べた。住宅ローンの保証会社で、保証料は一括で受け取るが、2年目以降の保証料は長期前受収益という負債項目に計上されるため自己資本比率が実態より低くなるということがわかった。PERも低く、配当利回りも高かった。不況時の回収が心配だったが、震災の時も問題なくローンの回収できていたのでほぼ心配ないだろうと思い購入した。

シーティーエス
 銘柄を知ったのは2004年。inatora氏がブログで取り上げていた。その後、古参のバリュー投資家さんが売買したりしていたのを見て調べてみると、建築に関わるジャンルで儲かりそうなとこに注力していき、柔軟に事業領域を変えていくところが意外と合理的だと思った。案の定、業績は上下を繰り返しながら成長し、配当も伸ばしてくれた。

ベネフィットワン
 あるオフ会で「この銘柄が暴落したら買うんだけどな」と呟いている人がいたのでウオッチし続けた。配当利回りが5%くらいの時に買った。買ったら最後、毎年2桁の成長をし、PERが40倍以上に評価されても直ぐに水準訂正されるので、ヒヤヒヤしながら持ち続けている。

情報企画
 一度優待銘柄として買ったが手放し、その後平九郎さんがブログで紹介していたので買った。不動産評価システムは一度買ったらデータの更新が必要で、売り切りとストック収入が組み合わさった美味しい仕事をしているなと思い、エスクリでやられた後に主力として購入。

平山HD
 薄給公務員さんがブログで紹介していたので購入。一時的に利益率が下がっているという状況を買うという自分では初めての体験。買って見たら、何気に増配銘柄で自分の投資法とも一致し、株価急騰時に一部利益確定しつつ保有。

日本エスエイチエル
 楽天ブログで詳細な分析をしている人がいて、つられて購入。企業の首根っこを掴んだいい商売を高利益率で継続。研究開発も設備投資もほとんど不要でキャッシュが積み上がる一方なので、自社株買いや配当に回さざるを得ない。

……みたいな「ふざけてんのか!?」と言われそうな選び方なんですよ。

 でも、実際そうなんです。四季報通読なり、他の人のブログ、最近はツイッターが多いですけど、何らかのきっかけで見つけた銘柄を持ち続け、思った通りだったら買い増していくのです。指標や増配年数でスクリーニングしたりするわけでないので、銘柄の購入基準も特になく、また高PERになった(=株価が上がった)からといって直ぐに売るわけでもないので、銘柄選択や売買基準の説明が難しいのです。

 一つ言えるのは、自分に合っているということです。この主力銘柄は最初からガッツリ買っていたのは全国保証だけで、後は決算や配当推移を見ながら買い増していました。自分の中で腑に落ちる銘柄を保有し続け、買い増していた結果が現在のポートフォリオです。
 自分の考えに合ったやり方なら、他人のことも気にせず、自分がやりたいようになるだけなので、何を言われても気になりません。というか、言う人もいません ※注:私が気が付いていないだけかもしれませんが (笑)。
 最後に紹介しておきます。プロフィール欄に掲載していますが、これを15年やり続けているだけですね。

「立川一の投資」
 投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。
 受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。
 日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。
 投資をしながら『資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか』を常に確認します。

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複利の力と課税タイミング

 複利の力はファンダメンタル投資をやっていると良く聞く話です。毎年20%を複利で回せば4年で倍以上、40年で1000倍以上とか言うやつです。加えて、よくいわれるのが、「投資信託などで毎年配当をもらうと、その都度税金がかかり運用上不利になる」というもの。確かに、10%の利回りなら20%の税金を引かれると8%になるため、複利で運用した場合、あっというまに明らかな差が出そうな気がします。
 果たして、本当にそうでしょうか?というわけで、「20%課税を前提に、一定の利回りで複利運用して何倍になるか」を計算したのが次の表です。上半分が無税で複利運用し、最後に20%の税金がかかるケース、下半分が毎年20%の税金がかかるケースです。

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 実は、利回り10%以下で運用期間が30年くらいだと、あまり大きな差がつかないのがお分かり頂けたと思います。おそらく「毎年税金がかかる」という言葉がものすごい差を生みだすような錯覚を起こすのだと思いますが、最後に税がかかるので多くの人の想像より差は小さいのではないでしょうか。
 しかし、利回りが2桁で30年を超えるような運用をすると、かなり大きな差になります。先ほどと同様、上半分が無税で複利運用し、最後に20%の税金がかかるケース、下半分が毎年20%の税金がかかるケースです。

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 10%以上の利回りで30年以上を見ると、明らかに大きく差がついています。個人で20%で50年間運用するのは不可能に近いと思いますが、バークシャーはまさにこの状態ですね。なお、今回は最終的な課税を前提にしていますから、税金がかからなければ当然大きな差になりますので、iDecoやNISAは大いに利用しましょう。

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損出しクロス

 年末が近づき、今年も「損出しクロス」の時期がやってきました。

 説明不要な方も多いかもしれませんが、「損出しクロス」とは含み損になっている保有銘柄を一旦売却して同じ株価で買い戻し損失を確定させ、その年の確定利益と相殺して税金の還付を狙うテクニックです。具体例を出すと、300万円で買った株が現在200万円の時価だったとします。この株を200万円で一度売ってもう一度200万円で買い戻すと、100万円の損が確定します。この時点で、既に私が今年100万円以上の利益又は配当を得ている場合は、税金が100万円の20.315%、つまり約20万円戻ってくるのです。特定口座内の売買ですと直ぐに計算され、受け渡し日に現金として還付されます(※注)。ポートフォリオの内容を替えずに、税金だけ戻ってくるわけです。
 さて、この話を聞いて疑問に思われる方もいるかもしれません。例えば、「もし、その株が数年後に500万円になったら?」と考えてみましょう。

損出しクロスをせず、500万円になって売却した場合
→(500万-300万)×税率20.315%=約40万円の課税=160万円の儲け

200万円で損出しクロスを一度して、500万円になって売却した場合。
→損出しクロス時 (200万-300万)×税率20.315%=約20万円の還付
→500万円で売却 (500万-200万円)×税率20.315%=約60万の課税
→合計、約40万円の課税=160万円の儲け

 損出しクロスをした銘柄が値上がりした時に売ると、結局は損出しをしなかった場合と税負担は変わらず、どちらも売買益は約160万円となります。むしろ損出しクロスをした方が、売買が2回多い分手数料が余分にかかります。
 しかし、損出しクロスをした時に約20万円の還付が発生するので、これを同じ株の買い増しに使ったとします。そうすると、売却時には先ほどの例と比べて株数が増えてますので550万円で売ることができます。

300万で株を買い、200万円で損出しクロスを一度する。
→損出しクロス時 (200万-300万)×税率20.315%=約20万円の還付
その20万円でさらに同じ株をを買い増しすると、保有株は220万円分になる。
→550万円で売却 (550万-220万円)×税率20.315%=約66万の課税

 そうすると、最初に300万円で買った株を最終的に550万円で売ることができ、約66万円課税されたことになるので、約184万円の儲けとなります。この差24万円は、損出しクロスで得た還付金を運用した結果です。つまり、税を先延ばしすることで、その分を運用に回すことができ、長期的にはパフォーマンスを向上させることができるのです。別に同じ銘柄を買う必要はありませんし、また保有した銘柄を売らなければ税金をいくらでも先延ばしすることができます。
 もちろん、「損出しクロス」で得た税金を、先延ばしした分だけ上手く運用できることが前提ですが(汗)。そもそも銘柄選びを間違えた場合は「損切り」の方が優先です。これが私は中々できないんですけどね……。

※注:配当の場合や、一般口座の場合は違うので、各自お調べ下さい。

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プロフィール

vis2004tachikawa

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。
投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。
どうぞよろしくお願いします。

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