優待株投資家の強み

 先日「増配株投資家の強み」というエントリーで、私の投資銘柄配分はおおよそ「増配7・山っ気2・優待1」のような話をしましたが、私の優待株投資について考えを少し書いてみたいと思います。
 私は単純に優待をもらえて嬉しいほうなので、投資を始めたころから何時か優待株を沢山持ってみたいなと思っていました。それに優待株の利回りはバカにできないものがあるし、意外と下値抵抗力があり、2008年頃にまとめていくつか買いました。しかしながら、その後業績の悪化で改悪廃止も相次ぎ、売ったところその後優待も株価も復活したりと、優待株の投資の難しさも思い知りました。

 優待を株主還元の公平性から疑問視する声もあります。もっともな意見だと思いますが、日本は個人に株式投資が普及していないのにも関わらず、上場維持や昇格に一定数の株主を確保する必要性があります。当然、上場企業が個人に保有を訴求するため、内容的に会社の事業内容と関係なくても株主優待を導入するでしょう。優待にかかるコストは、株主確保費用というか、上場維持費用と言えますね。
 タダ取りも自分ではやりませんが、これも証券会社の利益と株主数を確保したい上場企業の思惑が一致している以上、止むを得ないでしょう。証券会社が積極的に売り込むのはどうかと思いますが、私はこういったことも取引の活発化と一定数の企業の上場に寄与しているのかと理解しています。もし優待が全面的に廃止され、上場企業が一気に減ってしまったら、上場コストや取引コストは一気に上がり、それは個人投資家にも跳ね返ってくるでしょう。
 では、金融庁が「みんなで株を買おう!」とか言い出しても、NISAや確定拠出年金のように「貯蓄から投資へ」さっぱり向かわない数々の政策の二の舞になることは間違いないでしょう。むしろ、こういう未成熟の状態の方がひずみが生じやすく、ファンダメンタルに賭ける投資家にとっては好都合ではないでしょうか。

 ということで、私は金券を中心とした消極的な優待株投資家として、毎年クオカードを始めとした換金性の高い、現金に近い優待をもらい、あるいは優待券・優待品をどんどん現金化しています。正しく計算したわけではありませんが、ホールドしている分に関しては優待株のパフォーマンスが意外と良いのが複雑な心境です。

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No title

優待といえば、山口揚平さんが著書で【3711】創通の企業価値を上げるのに、株主限定ガンダム関連優待を新設しろと書かれていましたね。

かつて創通も優待はありましたが、あの優待では微妙かつ中途半端でマニアの株式購入意欲をそそらないです。

Re: No title

優待で企業価値を上げるというのがよくわからないのですが、株価対策にはなり時価総額を上げるのには多少貢献すると思います。私としては株主数を確保して昇格、それによってファイナンスやビジネスに有利に働き、その結果利益を押し上げるというのが理想的と思っていますが。

No title

随分前の著書でうろ覚えなのですが、この本が指摘していた創通の企業価値とは株式時価総額のことでしょうね。優待だけで企業に価値がつくわけでもないですし。

該当する著書が発売されたころ(2008年)、創通は今ほど時価総額も高くなく配当金も多くない地味子でした。優待をカタリストに株式時価総額を上げて、おっしゃるとおりファイナンスやビジネスを有利にし、本当の意味での企業価値を上げることを意図していたのでしょうね。

しかし創通は優待を廃止し、その後も復活させることはありませんでした。それでも業績は多少のデコボコはありましたが順調に伸び、さらに2003年から2015年の間に配当金は7倍に化けています。優待うんぬんより、結局最後は業績ということがよくわかる事例でした。

そうはいうものの、優待から多数の恩恵を受けていた私にそれを否定する資格はありません(汗)

Re: No title

業績は最高のIRだと思いますね。時間はかかっても最終的に何らかの形で評価されるでしょう。
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プロフィール

Author:vis2004tachikawa
個人投資家の立川一(たちかわ はじめ)です。

株式投資を始め、バリュー投資に出会うことができて、本当に運がよかったと思っています。これからも長く地味に投資を続けて行きたいです。

投資スタイルはバリュー投資からスタートし、最近はグロース投資に軸足を置いています。受取配当金の増加を重視し、良いビジネスを持ちキャッシュの創出能力のある銘柄に投資していきたいと考えています。結果として資産も緩やかに増加すると理想的です。

日々の株価に、四半期決算に大いに一喜一憂します。基本的に短視眼的なのです。そんな自分の気持ちに正直に、でも投資はゆるやかに進めて、経済的・精神的に豊かな人生を目指します。

投資をしながら「資金管理も含め自分が継続可能で長い時間軸で考えて勝ち続けることのできる手法を取っているかどうか」を常に確認します。

どうぞよろしくお願いします。

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